【サッカーパック人気2位】 【J2うぉっち】運命の終盤戦へ:J2優勝、自動昇格の行方を展望する

「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【無料記事】【レビュー】高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第17節 柏U-18 vs 市立船橋 「アディショナルタイムの劇的同点弾。柏がプレミアリーグ残留を決める」 -2379文字- (2016/12/05)

高円宮杯U-18プレミアリーグ 第17節

柏U-18 1−1 市立船橋

得点者:59分 福元友哉(市船)、90+3分 田中陸(柏)

●スタメン

GK猿田遥己、DF城和隼颯、東山航大、森大輝、宮本駿晃、中川創(C)、MF鬼島和希、中村陸、落合陸、加藤匠人、FW昼間拓海

 

ここ2節の連敗で、プレミアリーグ残留がまだ決まらない柏と、EAST優勝とチャンピオンシップ出場の可能性を残す市立船橋が対戦した。

永井俊太監督は「相手が嫌がるように、自分たちから守備をして、攻撃をしたいという狙い」から、システムを従来の4−3−3ではなく、新しいトライとして3−4−3を用いてきた。攻撃時には前線3枚に両ワイドが絡み、守備では5−4−1のブロックを作ってその陣形の中で連動したプレスをかけていくという狙いだった。

今夏のインターハイ王者で、この冬の選手権で二冠を狙う市船には、圧倒的な球際の強さと切り替えの早さがあり、その力をもって柏の描いたプランを狂わす。全体的には市船ペースで試合が進むが、柏も奪ったあとは前線の昼間拓海がキープし、右サイドのスペースに抜け出す中村陸を使いながら好機を生み出していた。

34分の市船の決定機ではGK猿田遥己が辛くも食い止め、48分にも市船の左クロスがバーを叩くなど柏がピンチをしのぐ展開が続く。だが、市船は圧力を強めた後半に立て続けにセットプレーを獲得し、そこで押し切るパワーはさすがと言っていい。59分のCKで杉山弾斗の精度の高い左足キックがピンポイントに入り、ファーサイドに飛び込んだ福元友哉のヘッドが決まって市船が先制した。

1失点はしたが、柏は中川創、城和隼颯、東山航大を中心に、市船の背後を狙った長めのボールと、それに対するフィジカル勝負に耐えながら、反撃のタイミングを窺う。

市船の素早い囲い込みの前に攻撃の形を作れなかった柏は、終盤に交代出場のフレッシュな選手たちが絡んでチャンスを生み出す。89分、右サイドを綺麗に崩して抜け出した坂本涼斗のクロスに、ゴール前フリーの田中陸が合わせたが、「足に力が入って思い切りふかしてしまいました」(田中)というように、シュートは大きく枠を逸れて絶好機を逃す。しかし、これは数分後に再訪したチャンスの布石となった。

迎えたアディショナルタイム、ほんの数分前と同じく坂本のクロスに合わせた田中が「相手もGKも見えていました。気持ちを落ち着かせてヘッドすることができましたし、こぼれ球もちゃんと押し込めました」と振り返るように今度は的確にゴールネットを揺らし、チームを敗戦から救う同点弾で執念のドローへ持ち込んだ。「90分を通じて厳しい状況が続いていたんですけど、最後みんなで気持ちを出してなんとか引き分けに持ち込めたのはよかった」とキャプテンマークを巻いた中川も終盤の気持ちの入ったプレーを収穫に挙げた。

これで柏はプレミアリーグ残留が決定した。柏にとって苦しい時期が長く続いた今季のリーグ戦も最終節を迎える。永井監督は「ようやく最後の1点が取れました。次の最終節に勝って、来年へ良い形へつなげたい」と、ホームで行われる最終戦での白星を誓った。

Reported by 鈴木潤

 

試合終了後の監督・選手コメント

○永井俊太監督

「今までも試合途中でシステムを変えることはありましたが、今回はスタートから新しいシステムにトライをしてみました。相手が嫌がるように、自分たちから守備をしたいし、攻撃をしたいという狙いがありましたが、あまりうまくいかなかったです(苦笑)。最初はちょっと困らせたかなと思ったんですけど、慣れてからもうちょっと何かできればよかったとは思います。市船は球際の強さがストロングで、切り替えも非常に早い。予想通りタフなゲームになりましたね。セットプレーで失点をしましたけど、全体的には選手たちはよく集中して頑張ってくれたと思います。終盤、選手はだいぶ疲労していたので、交代で誰が出てもおかしくない状況でした。その中で途中から出て選手が頑張ってくれましたし、もちろん最初から出ていた選手もものすごく頑張ってくれました。ようやく最後の1点が取れました。今まではあそこで取れなかったので。これを次の最終節につなげたいと思います」

 

○中川創

「試合前から絶対にタフになるなと思っていました。足元にもガッツリくるし、ホームなので負けてはいけないというのがありましたが、試合はなかなか自分たちのペースで運べませんでした。90分を通じて厳しい状況が続いていたんですけど、最後みんなで気持ちを出してなんとか引き分けに持ち込めたのはよかったと思います。市船は球際が強く、サイドに出したらそこにガッツリくるし、自分たちはそういう相手にもしっかりやっていかなければいけないんですけど、高体連が相手になるとそこの部分では相手が上回るのかなと思いました。セットプレーも前節も同じように失点していたので警戒していたんですけど、ああやって失点をしてもったいなかったです」

 

○田中陸

「最初のチャンスでは足に力が入って思い切りふかしてしまいました。次のチャンスでは『来るな』とわかっていたので、1回冷静になって、相手もGKも見えていました。気持ちを落ち着かせてヘッドすることができましたし、こぼれ球もちゃんと押し込めて、1回目のチャンスで外していたから2回目では決められたと思います。交代で入ったときは、味方も相手も疲れている状況だったので、市船が真ん中で囲んでくる強さはわかっていたんですけど、同じように途中から入った堤(健太)がタメを作ってくれたので、自分も上がることができました。それでサイドにはたいてくれて、途中から入った坂本がクロスを上げてくれるのもわかっていたので、逆サイドですけど自分はサイドに出たらゴール前に行こうと思っていました」

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