「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

単調な攻撃が続いた90分間。ゴール欠乏症は依然として改善されず/J2 第9節 柏 vs 栃木【レビュー】

明治安田生命J2リーグ第9節

柏 0−0 栃木

●スタメン

GK中村航輔、DF小池龍太、染谷悠太、鎌田次郎、古賀太陽、MFガブリエル、ヒシャルジソン、大谷秀和、瀬川祐輔、FWオルンガ、クリスティアーノ

 

自分たちのスタイルを貫いて出てくるチームは別として、なりふり構わず勝点1、あわよくば3を…というゲームプランを立ててるチームにとって、第6節の東京V戦は柏を攻略するうえで絶好の参考材料になったのだろう。今節の栃木もまた、東京V同様自陣に引きこもり、柏が攻め入るスペースを消しながら、カウンターやセットプレーの少ないチャンスで1点を取れれば金星につながる、そんな戦い方を敷いてきた。

開始5分に迎えたカウンターから背後を取られ、数的に3対1になった局面は東京V戦の2失点目に酷似した場面であり、横へのパスコースを切りながら詰めていった染谷悠太の決死のスライディングと、寺田紳一が一瞬パスかシュートか躊躇した部分もあって失点には至らなかったが、ここで決められていたら柏の攻撃はより単調になり、0−1のまま星を落としていた可能性が高かった。

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