「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

リーグ戦9年ぶりの千葉ダービーは完勝。重要なのはこの戦い方をスタンダードにできるか/J2 第19節 柏 vs 千葉【レビュー】

明治安田生命J2リーグ第19節

柏 2−0 千葉

得点者:25分 クリスティアーノ(柏)、39分 瀬川祐輔(柏)

●スタメン

GK中村航輔、DF小池龍太、染谷悠太、鎌田次郎、古賀太陽、MFヒシャルジソン、大谷秀和、クリスティアーノ、菊池大介、FW瀬川祐輔、江坂任

 

勝利を収めた試合でも、これまでは内容的に反省材料の多い試合もあったが、「今日は最初から最後まで、我々がほぼゲームを支配することができた」とネルシーニョ監督も、この試合の出来に関しては満足げな表情を見せた。完勝と言っていい内容で、柏は9年ぶりの千葉ダービーを制した。

2分、ヒシャルジソンのインターセプトから江坂任、瀬川祐輔、菊池大介、そしてその菊池を外から追い越す古賀太陽と、複数人が連動する縦への鋭い攻撃から江坂が決定機を迎えた。江坂のシュートは枠を逸れたが、この先制攻撃の圧力、スピード感、インテンシティーは前半の45分間、ほぼ絶え間なく続いた。

千葉のビルドアップの際に、2シャドーの堀米勇輝と船山貴之に嫌なポジションを取られ、中盤で数的優位を作られた場合は後手に回る可能性もあると思っていたが、その対策としてネルシーニョ監督は高い位置を取った堀米には古賀がマンマークで付くという策を授けている。

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