「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

狙いどおりにゲームプランを遂行しながら、最後の最後に見せた“切り替えの遅れ”という一瞬の隙が招いた敗戦/J2 第35節 横浜FC vs 柏【レビュー】

明治安田生命J2リーグ第35節

横浜FC 1−0 柏

ニッパツ三ツ沢球技場14:03KO

得点者:90+1分 草野侑己(横浜)

●スタメン

GK中村航輔、DF瀬川祐輔、鎌田次郎、染谷悠太、古賀太陽、MF三原雅俊、大谷秀和、クリスティアーノ、マテウス サヴィオ、FWオルンガ、江坂任

1点を争う拮抗したゲームでは、えてしてセットプレーで決着がつくことが多い。

CKの数は柏の8本に対して横浜FCは7本。直接FK(自陣でのものも含めて)はともに15本ずつ。ほぼ同数のセットプレーを得た中で、そのうち1本を決めた横浜FCと決められなかった柏、その構図が結果となって表れた試合だった。

横浜FCは下平隆宏監督のチームらしく、ビルドアップ時にはボランチの田代真一が最終ラインに落ち、3−5−2に形を変える可変システムで攻撃を仕掛ける。

その横浜のビルドアップでは、柏は4−4−2のコンパクトなブロックを組み、最終ラインの選手には持たせても、そこから入る縦パスには大谷秀和と三原雅俊がレアンドロ ドミンゲスを、鎌田次郎と染谷悠太がイバを、それぞれマークを受け渡しながらケアすることで、ほとんど効果的なパスを入れさせなかった。

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