「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「後半は選手たちが勇気を持ってプレーをしてくれた」/J1 第11節 神戸 vs 柏【試合終了後コメント】-無料記事-

○ネルシーニョ監督

「前半の戦い方が良くなくて、しっかりと我々のスタンダードを維持しながらプレーしていこうというゲームプランで入ったんですが、どうしても守備においてラインが低くなる時間が続き、相手にそこを突かれてボールを握られる。前半のうちに相手に先制点を許してしまって0−1で折り返した、そういう展開だったと思います。ハーフタイムに入り、選手たちに戦術のところをもう少し我々のスタンダードなプレーというものを忠実にやっていこうと話しました。サヴィオを投入し、相手のビルドアップに対してより高い位置でプレッシングに出ていこうと、そこからボールを引っ掛けてからのショートカウンター、我々としては1点を取らなければいけない状況でしたので、そこがうまくハマって前半から後半にかけて我々としては良い形でゲームを支配することができたんじゃないかと思います。前半と後半を比べてみても、選手たちも後半の方が勇気を持ってプレーをしていたと思いますし、個人戦術、グループ戦術を含めて、選手たちがよくやってくれました。守備から攻撃へのカウンターへ出ていくシーンも随所に見られたと思いますし、本当に選手たちがよくやってくれたと思います」

 

−後半、サヴィオ選手を投入しました。これまではサヴィオ選手がサイド、江坂選手が中央という起用が多かったですが、今日はサヴィオ選手を中央において、江坂選手をサイドにおいた狙いを教えてください。また、終盤に2−2に追いつかれた後に、最後に勝ち越しまで持っていった選手たちのメンタリティーをどのように評価されていますか?

「サヴィオを真ん中に置いて、(江坂)任を左のワイドでプレーさせる起用はこれまでにもやったことがありますし、意図としてはサヴィオの特徴として挙げられる彼が持ったときに相手に対して仕掛けられる、ボールを運べるところ、そこを今日のゲームの状況の中でそういう選手がテンポを変えられるような、アクセントをつけられる選手が必要だったことと、任はよりボールを引っ掛けてから攻撃に出ていく際に、出ていけるようなポジションでプレーをさせたいという狙いがあって、サヴィオを中央に、任を左サイドで使いました。その策が功を奏して、後半に入ってからテンポよく我々がゲームを支配することができ、選手たちもより勇気を持って個人戦術、グループ戦術も非常にうまく機能していたと思います。2−2の拮抗した状況で、選手たちも最後まで諦めずにゲームの終盤に二度ほどカウンターに出ていくシーンがありましたが、その一回をモノにして、ああいう形で得点を決めることができました。諦めずに選手たちが本当に最後までやってくれた成果だと思いますし、何より我々レイソルがこれから戦いを進めていく中で、後半のような戦い方をゲームの前半からできないと勝利を掴み取ることは難しいと、先ほどロッカールームで選手たちに話ました」

 

−オルンガ選手が7試合連続得点を決め、J1の記録にあと1試合に迫りました。今日のオルンガ選手のプレーについてはどのように見られていますか?

「彼は本来前線でポジションを取りながら、効率の良いボールが彼に入ったときに一人で打開できるという選手なんですが、前半は思うように彼にボールが入らず、そこから攻撃の連動が生まれませんでした。ただ、後半に入ってからサヴィオを投入し、ミカ(オルンガ)に近いところでプレーするように指示を出しましたが、そのとおりうまくミカとサヴィオとの間に連動が生まれて、ミドルゾーンで引っ掛けて相手の背後、相手の最終ラインで駆け引きをしながら、得点を狙うシーンもいくつか作れていました。このまま彼が得点を量産していくことは当然のことながらレイソルにとって良いことですし、今後の彼の選手としてのキャリアにとっても得点を量産していくことは良いことだと思うので、続けてしっかりやっていって欲しいと思います」

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