「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

リードを奪ったにもかかわらず、ゲーム運びの拙さが招いた逆転負けという結末/J1 第23節 湘南 vs 柏【レビュー】

明治安田生命J1リーグ 第23節

湘南 3−2 柏

Shonan BMWスタジアム平塚 15:03KO

得点者:4分 岡本拓也(湘南)、22分 オルンガ(柏)、53分 神谷優太(柏)、78分 松田天馬(湘南)、81分 石原直樹(湘南)

●スタメン

GKキム スンギュ、DF北爪健吾、山下達也、大南拓磨、三丸拡、MF三原雅俊、ヒシャルジソン、仲間隼斗、FWクリスティアーノ、江坂任、オルンガ

今の柏はケガ人が多く、ローテーションが組みづらい状況下にある。選手たちの蓄積した疲労は時間の経過とともに色濃くなり、ペースダウンを引き起こす。しかも今節の相手は縦の哲学を持つ湘南とあって、プレビューでは「攻め急ぐことなく、スコアや時間帯に応じて試合のペースをコントロールするクレバーさを求めたい」と試合のポイントを挙げたが、そのコントロールを誤った結果、逆転負けを喫した。

試合の入りもまた、集中を欠いていたと言われても仕方のない立ち上がりだった。

4分、湘南のスローインで石原直樹の対応に山下達也が中央から引き出されたこと。山下と三丸、二人で対応しながら石原を潰せなかったこと。ポッカリ空いたスペースに入った岡本拓也を誰も捕まえていなかったこと。そして、山下が外に引き出されたことで中央のタリクが気になったのだろう、大南拓磨の岡本への寄せが遅れたこと。複数のミスが重なれば失点は免れないが、この場面の柏の守備にはミスの連鎖が起きていた。

(残り 1278文字/全文: 1901文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ