「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「ようやく勝利を掴めたが、気を引き締めて戦を続けていきたい」/J1 第20節 湘南 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「今日の試合は我々が現状、降格圏にいるという現実、あとは順位を一つでも上げるという意味で非常に結果が重要となってくると、そこは試合前から選手たちに話をしていましたし、そこを選手たちが理解して今日の戦いに挑んでくれたと思います。序盤から良いテンポで、我々がボールを動かす時間帯があったんですが、ただ相手に2失点を許してしまいました。相手の特徴である空中戦に持ち込まれてからの失点だったと思うんですが、その中で今日途中交代で入った選手たちもしっかりとつなぎ役をやってくれましたし、今日の交代は勝利に直結する決定要因だったと思います。ただ、今日の試合に出た選手、出ていない選手を含めて、しっかりやってくれていて、チームとして勝利をようやく掴めたと思いますが、まだまだこれからなので気を引き締めて戦いを続けていきたいと思います」

 

−今日は連動してボールを奪いにいくところ、球際、切り替え、攻撃でも前に出ていく意識、パスを引き出す動きなど、ここ2試合に比べて攻守で強度が上がったように感じましたが、そのあたりは選手に意識付けを行ったのでしょうか?

「今日のゲームについては、湘南と対戦するうえで必要性に応じて形を少し変更して、その甲斐もあって我々が序盤から良いテンポでボールを動かせました。前半より後半のほうがより攻撃的な形を作れたと思うんですけど、過去の湘南との対戦、ホーム、アウェイに関係なく過去の対戦を振り返っても、湘南との対戦は非常に難しい試合が多く、タフな試合になるだろうということは容易に想像できたのですが、本当に選手たちが最後の最後まで、残り数秒まで諦めずに戦った結果が、相手に2点こそ得点を許しましたが、今日の1勝が今後戦いを続けていくうえでどれだけ重要かを理解してくれていましたので、後半に入ってからは自分たちが前半を上回るテンポでポゼッションができましたし、より相手陣地に押し込んだところでボールを握ることができたと思うので、この戦いを今後につなげていきたいと思います」

 

−試合前にペドロ ハウル選手に求めた役割は?

「ペドロだけじゃなく、試合前に瀬川にも同じことを話しました。2トップで臨んだんですが、前線で最終ライン、2列目からのボールを引き出してほしい、スペースを見つける、もしくはスペースを空けるということによりアラートにポジションを取り続けて欲しいと伝えました。彼らが前線でボールを引き出すことで、スペースを空けることによってインナーの選手、前半でいうとドッジ、サチ(戸嶋)、後半は三原、(神谷)優太がそこに入ってこられる。特に後半、前線でボールを収めてくれたので、タメを作ってくれたことでここ最近は最終ラインが重かった試合が多かったんですが、しっかりと前線でボールが収まったことによって最終ラインがより高い位置でライン間をコンパクトに保つことができたと。これは点を取った選手だけはフォーカスされてしまんですが、今日のゲームは最後の最後まで選手たちが諦めずに戦った結果ですので、今日の勝利をみんなと分かち合いたい、讃えたいと思います」

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