「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

クリスティアーノ「パスを出した後は『瀬川!瀬川!』と叫んで、彼がわかるように存在感を見せた」/J1 第27節 柏 vs 横浜FC【試合終了後コメント】

○クリスティアーノ

−得点シーンは瀬川選手に縦パスを打ち込んだ後、走り込んで決めるという一連のイメージを描いていた?

「今日のゴールは私のサッカー選手としてのキャリアの初ゴールに似ていて、それを思い出しました。ブラジルで2006年の時です。私と言えば前の推進力、ボールを前に入れると攻めたいという気持ちが全面的に出るので、どういう形になるかわからないけど、諦めずに信じながら、常にそういうボールを追いかけていこうとしています。他のプレーでも我々のペナルティエリア内でカットして、私と瀬川と(細谷)真大が3人で攻め込んだ場面もありました。今日のゴールに関しては、出したあとは叫んで瀬川!瀬川!と、彼がわかるように私が存在感を見せたんじゃないかと思っています」

 

−前節の徳島戦でも決勝点を決めた瀬川選手は、ボールを持ったときにクリスティアーノ選手の呼ぶ声がしたと言っていました。

「確かに声を出して、チームメートに選択肢を与える、ただ出すか出さないかは本人の判断なので、徳島戦のゴールは瀬川が正しい選択をして素晴らしいゴールができたと思いますが、私は常にチームメートに対して、オプションを与えてゴールに向かっていこうと思っています」

 

−クリスティアーノ選手のPK失敗は2016年の鹿島戦以来だと思いますが、ただあの試合もPKを外した後に得点を決めました。今日もPKを失敗したぶん、自分が決めるという思いは強かったのでしょうか?

「私は今まで培ってきた豊富な経験がありまして、PKは外すこともあるので、ただ今まで蹴ったPKを見ると失敗した回数よりも決めている回数の方が多いと思います。そういうのも起きるし、事故ということもあると思うんですが、私自身がまずPKを外した後の集中力を切らしてはいけない、特に前半も後半も良いプレーをしていたので、PKを外したからといって全てを台無しにすることはできないです。もしPKを蹴るチャンスがあれば、また蹴ろうと思っていました」

 

−PKのシーンの、相手GKとの駆け引きについて。

「あのPKは練習と異なる形で蹴ってしまったんです。練習どおりに決定たら外れていなかったと思います」

 

−練習どおりに蹴らなかった理由は?

「GKを見ておそらく高めのボールを蹴ったら、アジリティのある選手に見えたので、ゴロのボールを蹴った方が届きにくいと思って蹴ったら、実際の映像を見たら枠に入っていたら届いていなかったと思います。ただ、自分が急に考えを変えて外すことになりましたが、何よりチームに貢献できて勝利を掴めたことが一番大きかったと思います」

 

−クリスティアーノ選手は再開後からフル出場を続けています。自身のコンディションも上がっているという実感もある?

「コンディショニングに関して、昨日ディオゴフィジカルコーチと冗談交じりに話して、ネルシーニョ監督にもそれを伝えたんですけど、気分として22歳の若手選手のようなコンディションを維持している感じがします。22歳というか、19歳というか、ただ体力面や肉体的には良い感じがしているので、GPSの数字を見たり、ピッチ上のパフォーマンスを見ていると、それに反映されていると思います。これからも長年柏レイソルのために戦っていこうと思います」

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