「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「選手たちが献身的に守備をやってくれた」/J1 第28節 FC東京 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「非常にタフなゲームになりました。両者とも結果を求めて最後まで白熱した戦いを繰り広げました。前半、うちは作ったチャンスをしっかりとモノにできて先制点を奪うことができ、それ以降も自分たちのペースでゲームをコントロールできていたんじゃないかと思います。組織的な守備も良く選手たちはやってくれましたし、ボールを奪ってからのカウンターもいくつか形ができていたので、特に守備のところは選手たちに声をかけていた分、献身的にやってくれていたと思います。後半に入っていくつかディテールを伝えて、修正点を伝えたうえで、おそらく相手は変化をつけてくるだろうと伝えてピッチに選手を送りました。やはり後半の始めこと相手にボールを動かされる時間帯が続きましたが、それに飲まれることなく、自分たちのペースに戻すことができ、今日の結果につなげることができたと思います。今日の勝利は我々に取って大きかったと思います」

 

−前半から激しくプレッシャーをかけていたため90分持つか不安でしたが、最後まで献身的に多々いました。どのようなプランがあったのでしょうか?

「プランはこれまでやってきたサッカーを引き続きやることだったんですけど、今日はご覧いただいたとおり90分を通して守備だけでなく攻撃に出ていくという一連のサイクルを非常よく出せていたのではないかと。相手のビルドアップに対してハイゾーンからプレッシングに出ていく、一回うちのプレスを掻い潜られてボールを運ばれたらしっかりとミドルゾーンに戻って守備をする。そのメリハリのある守備ができていたと思いますし、今日の相手は前線に強烈なアタッカーを揃えている。技術があって、スピードがあり、非常に強烈なアタッカーを揃えているチームですので、まずはゾーンに関係なく相手のストロングをニュートラルにする。そういう意味で今日のゾーンごとの使い分けは徹底したつもりですし、そこは選手たちもやってくれたと思います。そこから良い形でボールを奪ってカウンターに出ていく、もしくは相手が引いて構えたときにはボールを握って幅を使って動かしながら相手が空けたスペースを突いていく。そうやって攻守の使い分けを選手たちに伝えました」

 

−前回対戦はミス絡みで大量失点したのに対し、今日は守備陣が最後まで集中を切らせませんでした。前回対戦の教訓や、活かせたものはどのようなことですか?

「前期は我々の入りが悪くてアラートにゲームに入れていませんでした。そういうことがあって相手に得点を許してしまった経緯があったので、今節に関しては前回の教訓を活かしてしっかりとアラートにいこうと選手には再三声をかけましたし、先ほども言いましたが今日の相手は攻撃に相当クオリティーの高い選手が揃っていて、技術、スピード、ともに優れた選手が揃っていますので、まずは相手にスペースを与えず、ボールを失ったタイミングでボールホルダーには厳しくプレッシャーに出ていこう、球際、五分五分のボールを相手に有利に運ばせないように、球際のところは選手たちには何回も声をかけました。やはりスペースを少しでも空けると個人の力で打開できる選手が揃っていますので、ボールを運ばれてうちが空けたスペースを使われてという流れを作ってしまうと、うちとしては非常にやりにくい展開になっていたと思うので、選手たちがこちらの要求に応えてくれたんじゃないかと思います」

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