「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

戸嶋祥郎、1年前の大ケガを乗り越えて【コラム】

2020年撮影

今から約1年前のJ1第19節横浜FM戦にて、戸嶋祥郎は左脛腓骨を骨折し、長期戦線離脱を余儀なくされた。

離脱する際、クラブの公式ホームページには彼のメッセージが掲載され、その最後には以下の力強い言葉が記されていた。

次こそはレイソルの勝利に貢献できるよう、J1の舞台でゴールを決められるよう、さらに強くなって戻ってきます。

この“強くなる”には、様々な意味が込められている。

フィジカル的な強化、ケガを乗り越えることでのメンタル面の成長、患部の補強などがそれであるが、中でも戸嶋が特に意識したことは、メッセージにもある「勝利に貢献できる選手」「ゴールを決められる選手」という結果に直結する成長だった。

柏移籍1年目の昨年、戸嶋はリーグ戦16試合、YBCルヴァンカップ4試合の、公式戦20試合に出場。数字の部分ではアシストは2、得点はゼロ。彼自身がこの結果に物足りなさを感じていた。

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