「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「この敗戦を次に活かせるようにしたい」/J1 第30節 G大阪 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「開始早々の1分、2分で相手にFKから失点を許し、2点目も同じくFKからやられた失点でしたが、2点取られてからもチームは最後まで戦う姿勢を見せてくれましたし、前半は相手陣地で決定機を作るシーンもあったと思うので、なんとかうちとしては2失点の差を縮めないといけないということで、より攻撃的にチームは戦いましたが、なかなか点が取れませんでした。ハーフタイムに入り、引き続きうちとしては攻めないといけない状況でしたから、システムを変えてより攻撃的に人数をかけられるようにという狙いを持って若干の変更を加えました。後半に入ってからも相手陣地でほぼボールを支配する時間が続いたと思うんですが、流れの中でボックスにボールを入れてクロスからのフィニッシュ、そういう流れを作れていましたし、良い形から何度か決定機を作ったんですが、今日に関しては同点、逆転にまで持っていけるような優位性を見せられませんでした。ただ、選手たちは最後までやってくれたと思いますし、結果は望んだものではなく、2失点ともセットプレーからやられてしまいましたが、チームとしてこの敗戦を次に活かせるようにしっかり準備したいと思います」

 

−攻撃に関しては最後の精度こそ課題は残りましたが、フィニッシュに行くまでの形は作れていました。攻撃面について。

「今日の試合はうちにとって結果は敗戦ですが、ゲームの序盤から個々のパーソナリティー、あとはボールを握り、縦につけるところはしっかりつける、その使い分けもできていたと思います。相手の守備のオーガナイズを脅かすようなクサビのボールも入っていました。本来であればこれだけのゲームのボリューム、支配率なら優位に立つ展開だったと思うんですが、決定機を決めきれない、セットプレーから2失点を許してしまったということで、このゲーム展開を受けて後半はより攻撃的に出なければいけない。そのためWBの北爪を外し、武藤を投入しました。狙いとしては武藤と(細谷)真大の2トップでより人数をかけていこうと、実際にその狙いどおりに後半に入って我々の攻撃はさらに押し込む展開になったと思いますし、ただ時間の経過ともに選手を何人か交代しなければいけないという流れでした。結果こそ敗戦でしたが、今日の試合内容は満足のいくものだったと見ていて、自分たちのサッカーを終始やれていたのではないかと思います」

 

−今日はマテウス サヴィオ選手、北爪選手と、攻撃に特徴を持った選手をスタメンで起用しましたが、その狙いは?

「今日はボランチにサヴィオを起用し、彼は本来SHで、よりオフェンシブな働きをする選手なんですが、今日はボランチということで彼に守備の部分も求めました。とはいえ、彼がボールを持った時というのはそこを起点に攻撃の形を作れていたと思うので、もちろん戦い方こそ異なりますがフィロソフィーは変わらず、堅く守ってから攻撃に出ていくという狙いは今までと変わらず、その中で結果が出なかったことは非常に残念です」

 

−細谷選手の最近の成長と、プレーの評価をお願いします。

「非常に成長していると思いますし、真大はパーソナリティーがあって、前線で献身的にチームのためにやれる選手なので、若いですけど必要以上に相手をリスペクトすることなく、もちろんまだまだ伸びしろはありますし、やっていかなければいけない部分はありますが、磨けば磨くほど彼の良さは光ってくると思いますし、毎試合こなすごとに成長していると思っています。これまで与えられた出場機会でもしっかりモノにしています。彼の特徴は技術とパワーですので、そこを引き続き磨いていってもらいたいと思いますし、将来性のある選手だと思います」

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