「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「後半に入ってから選手たちがピッチの中で修正してくれたことで我々が優位にボールを動かせた」/J1 第11節 広島 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「今日のゲームは前半の入りが良くなくて、その守備のところで我々が今週準備してきたプランどおりの守備の形に持っていけず、相手を引き込んでからカウンターに出ていく形が思うように作れず、選手たちも外から見ていて自信なさそうにやっている印象がありましたので、まず選手たちには自分たちが準備してきたもの、自分たちがこれまでやれているものを信じてもう一度やっていこうと伝えました。我々がボールを握って主導権を握るだけのスペースはありましたので、相手を引き出してからの判断、相手が空ける背後のスペースをもう少し効率よく突いていけるように選手たちに指示を出し、後半に入ってから選手たちがピッチの中で修正してくれたことで我々が優位にボールを動かせたと思いますし、両チームとも拮抗した非常に良い内容のゲームだったと思いますし、両者にとって勝たなければいけない試合でした。なんと言っても最後の最後で決めた森海渡の活躍には触れないわけにはいけませんが、彼に関してはこれまで出場機会を求めながらしっかりと準備をしてくれた結果だったと思います。彼自身もそうですし、チームもこうした良い勝ち方ができたのは、次につながる非常に重要な1勝だったと思います」

 

−投入時には森選手にどのような指示を与えたのでしょうか? また、森選手の強みをどのように分析されていますか?

「彼は今季加入した若手で期待株である一人です。ずっと試合に絡めないところで、彼自身、悩んでいた部分もあったと思うんですが、ただチャンスを窺いながら準備をしていてくれたということで、出場できないときはどうしてもアタッカーであればなおさら心配になり、不安になると思うんですが、彼はこのチャンスまでずっと耐えて待っていてくれました。彼に求めたことは背後への飛び出しと、前線で起点になること。そのこちらの期待に応えて2得点をしっかり取ってくれたわけで、彼の活躍は我々が今後戦っていくうえで重要なのはいうまでもないんですが、彼自身にとっても今後につながる良い得点だったんじゃないかと思います。自信を持って、彼自身が成長していける良い機会になると思っています。彼のストロングポイントは攻撃的なアタッカーで点を取る嗅覚を彼は持っています。スピードがあり、ボックス内での空中戦、特に五分五分のボールに勝てる強さがあります。あとは得点感覚があり、何より若い選手ですから、これから彼の良さをしっかり磨いていくことによって、もうワンランク上のレベルで、自チームではトップチームのレギュラー戦線に食い込んでくるだけの潜在能力のある選手だと思います」

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