「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「試合を通して守備のオーガナイズは機能していた」/J1 第14節 FC東京 vs 柏【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「両者にとって、お互い結果を懸けて戦った非常に激しい内容のゲームだったと思います。うちは序盤、守備は大崩れすることなく良い入りができたと思うんですけど、そこを奪ってからボールロストが多く、中盤の攻防で相手に先にボールを拾われてしまう、前半は特にセカンドボールの回収率が良くなかったと思います。それでも時間が経つにつれて少しゲームの展開が落ち着いてからは我々がポゼッションをしながらいくつか攻撃の形を作れていましたし、決定機を作れていたと思います。ハーフタイムに入ってからうちの3ボランチ、中盤2列目の守備の連動をもう一度しっかりやっていこうということで、彼らにはボールサイドにスライドすることを徹底するようにと声をかけました。そのこともあって後半はより守備のところは安定したと分析していますし、守備から攻撃、縦に速いカウンターもいくつか作れていたと思っています」

 

−残り10分のところで3枚替えをしましたが、その交代の狙いは? また、今日はキム スンギュ選手が欠場しましたが、その理由は?

「あの時間帯での3枚一気に交代した経緯は、選手の疲労、体力的な消耗が限界まできていたと、先ほども言いましたが後半は特に中盤2列目の役割、つながってスライドすることはよくできていたんですが、相手も後半に入ってより攻撃力のある選手を投入してきたので、うちが走らされる時間が後半に入って増えてきました。その中でタニ(大谷)をアンカーポジションに置いたのは、彼は経験があって途中から入ってもしっかりゲームをコントロールできる、非常に戦術眼のある選手ですので、そこでしっかりゲームを落ち着かせる、ゲームをコントロールして欲しいと伝えました。ドッジに関しては、より攻撃のところに出ていけるようにという狙いを持って入れました。細谷真大については、彼の方から体力的に厳しいという申し出があり、そこは彼の体力の消耗具合が相当きていたのは見てわかっていたので、交代する判断でした。

キム スンギュについてはこのゲームに向けて準備はしていたんですが、コンディション不良ということで今回のゲームには帯同していません」

 

−柏がかなりの時間ゲームをコントロールしていましたが、東京が永井選手を入れてきました。そこで監督はどのようなプロセスでこう対策へと踏み切ったのでしょうか?

「今日の対戦相手のFC東京の特徴は、中盤から前のアタッカーの選手の技術的なクオリティ、スピードはゲーム前から我々は警戒していました。永井選手、アダイウトン、ディエゴ、紺野選手、そのほかにも強烈なアタッカーを抱えてているチームですので、そこをうちとしては阻止しなければいけない。前半は右サイド長友選手、左サイド小川選手に出てこられそうになったシーンはあったんですが、そこは我々の守備陣の奮闘もあって、うまく阻止することできたと思います。しかし先ほど言ったように、今日のゲームは2列目の3ボランチの体力的な消耗が相当なものだったので、まずはそこをしっかり対応しなければいけないというのが考え方のプロセスにはありました。サヴィオも相当体力的にキツくなって途中で代わりましたが、それでもゲームを通してうちの守備のオーガナイズはすごくよく機能していたと思いますし、ゴール前を含めた守備陣の奮闘は称えたいと思います」

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