「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

ネルシーニョ監督「ボールを握られてゲームを支配される展開になってしまった」/J1 第25節 柏 vs 広島【試合終了後コメント】

○ネルシーニョ監督

「今日の試合は非常に拮抗したゲームの内容だったと見ていて、相手の広島は非常にクオリティーの高いチームですので、そのチームに対して同等の劣らないゲームができていたんじゃないかと思っています。攻守において主導権の握り合いがゲームの序盤から終盤にかけて続き、決定機も相当数作れていました。最後は決めた数の多いチームが勝つと、残念ながら結果こそ勝利で飾れませんでしたけど、我々も技術的な部分、戦術的な部分で全く劣っていたと思わないので、次節に向けてしっかりと準備ができればと思っています」

 

−前節に続き椎橋選手の縦パスが得点につながりましたが、監督が彼に要求していることはどういうことでしょうか?

「いつもチーム内で選手に言っていることは、椎橋に限らずボランチというのは守備的であることだけが役割ではなく、今のチーム、自分のコンセプトの中で守備から攻撃に出ていける選手像でなければならないと、攻守が切り替わったタイミングで相手陣地、ボックスまで駆け上がって攻撃に関わる。セカンドボールを拾ってそこから最後シュートに持ち込む。あとは先ほどおっしゃったとおり楔の縦パスを入れられるというのも全て今のチームのコンセプトの中にあるボランチに求められる選手像の要素です。そこについては椎橋に限らず、他の選手にもずっと言っていることでもあるので、選手たちが意識として持ってくれていると、それを実際にピッチの上で表現してくれていると思うんですが、椎橋については彼自身得点にも絡めていますし、点も取っているので、非常に自信を持ってゲームに臨めていると思います。守備だけではなく、攻撃に出ていく回数も増えていると見ています」

 

−逆転してから相手を引き込む形になり、相手にペースを奪われてしまったと思いますが、2点目の後の問題点をどうお考えですか?

「うちの守備が少し下がってしまったというのが一番の要因じゃないかと思います。相手を引き込んでからカウンターに出ていく、相手の空けるスペースを狙いとして持っていたんですけど、なかなかボールを引っ掛けてから前に繋ぐことができず、2点目以降は1本、2本ほど武藤を起点にカウンターを仕掛ける形が作れていたと思うんですが、ただ2本程度のカウンターの形にとどまってしまった。広島はボールを動かせる技術の高い選手が揃っているチームですので、最後は相手にボールを握られてゲームを支配される展開になってしまったと見ています」

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