サッカーの羅針盤

【カワサキうぉっち】フロンターレJ1連覇。敗れた[セレッソ大阪]戦の中でも見せた”川崎らしさ”。PK獲得シーンを解析

J1連覇に王手をかけた川崎フロンターレはアウェーでセレッソ大阪と対戦。小林悠を欠く中で主に右サイドから家長昭博とエウシーニョが効果的な攻撃を繰り出すが、セレッソの組織的なディフェンスを破りきれないまま迎えた後半10分に右サイドに生じた隙を突かれた。

セレッソはキム・ジンヒョンの素早いスローから丸橋祐介がシンプルにつなぎ、杉本健勇が左に落としたボールを田中亜土夢がマイナス気味に折り返し、杉本がストライカーらしいフィニッシュで先制点をあげる。

そこから良いときのセレッソが蘇る試合運びで川崎を追い込むが、後半45分にスローインの流れからセレッソにボールを奪われるが、そこからの果敢な守備でバックパスを選択させ、そこに飛び込んだ知念慶が山下達也とのコンタクトプレーを制すると、飛び出したところをキム・ジンヒョンに倒されてPKに。これを家長がしっかりと決めて土壇場で同点とした。

さらに貪欲に逆転で勝ち点3を狙いに行くフロンターレだが、その背後を突いたセレッソが決勝点を掴む。杉本のポストから福満隆貴がつなぎ、最後は山村和也のシュートが咄嗟に反応した守田英正のディフレクションで方向が変わり、GKチョン・ソンリョンも反応できなかった。

結果は2−1でセレッソが勝利。しかし、。他会場で2位のサンフレッチェ広島がベガルタ仙台に敗れたため川崎フロンターレが残り2試合を残して優勝。昨シーズンから連覇となった。

まずセレッソ大阪の戦いぶりが見事だった中で、同点で満足することなく決勝点を取りに行く川崎の姿勢はリスペクトしたいが、2つの失点は”リベンジ”の舞台となるACLでも多分に起こりうるシチュエーションなので、鬼木逹監督としても教訓として考えているはずだ。

ここでは同点につながるPKを獲得したシーンを振り返りたい。

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