【レイソルうぉっち】無念の鹿島戦に二点の光明。瀬川祐輔の2ゴールを解析②
J1の第32節、17位の柏レイソルはホームで残留への勝ち点3を獲得するため鹿島アントラーズに挑んだ。
ペルセポリスとのACL決勝の合間で、3日前の1stレグからスタメン11人を入れ替えてきた鹿島にいきなりセットプレーから先制点を決められたが、下を向くことなく攻め込んだ柏はFWの瀬川祐輔が前半9分、さらに前半24分と立て続けのゴールで逆転に成功する。
しかし、再びセットプレーから町田浩樹のゴールで前半のうちに同点とされると、後半にはミスを突かれて山口一真に逆転ゴールを決められる。なんとか反撃に出たい柏だったが、前半の勢いはなく、江坂の負傷交代などもあり、そのまま2−3で破れた。
そうした敗戦の中でも見事だった瀬川の2得点を解析する。1点目に続き、今回は2点目を解析する。
■布陣
鹿島 4−2–3–1
—————-曽ヶ端—————–
小田——犬飼——-町田——-安西
———–永木——小笠原———-
遠藤———–久保田———–山口
——————金森—————–
柏 4−4–2
——クリスティアーノ—瀬川——-
江坂——————————-伊東
———–中山———手塚———–
高木——鎌田———鈴木—–小池
——————中村——————-
■展開
1点目はロングパスを起点に伊東純也、江坂任と見事に中央で絡んでのゴールとなったが、2点目は左サイドが起点となった。中盤に引いた江坂から左サイドのハーフウェーを越えたところでパスを受けた高木利弥が左足のファーストタッチで前を向くと、遠藤康が寄せて来る前に素早く前方にボールを蹴り出す。
ちょうどスペースになっていたところにインサイドからクリスティーノが走る。動き出した時は小田逸稀に付かれていたが、スピードと絶妙なコース取りで小田を振り切ったクリスティアーノ。そのまま大外をえぐると見せかけ、タックルに来た小田を右足アウトのタッチで内側にかわし、エリア内に侵入した。
小田は後手を踏んだ体勢から粘り強くスライディングでボールに触るが、クリスティアーノが球際でうまくコントロールしてマイボールにしようとする。そこをとっさにカバーした犬飼智也が右足でクリアしようとするが、クリスティアーノが一瞬早く右足でペナルティアークで待つ瀬川にパスする。
瀬川は右足のファーストタッチから、そのまま右足でボールを捉え、センターバック町田浩樹のブロックを破り、右から左に巻く弾道がGK曽ヶ端準もボールに反応できず、ゴールネットに吸い込まれるボールを見送るしかなかった。
■解説
左サイドで高木から前方に出されたボールをクリスティアーノが受けに行く時点で、レイソルの前線は中央に人がおらず、鹿島のディフェンスラインはクリスティアーノに高さを合わ背ています。犬飼はクリスティアーノの動きに合わせてワイドに開きましたが、もう一人のセンターバックである町田はちょうど浮いた状態になっていました。
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