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無料記事【アビスパうぉっち】[ミコルタがいど]サイドの突破力をもたらす通称クロコダイル

アビスパ福岡にコロンビア人のFWフェリックス・ミコルタが加入しました。

ついに待望の点取り屋を獲得かと期待したファン・サポーターもいるかもしれませんが、残念ながらそういうタイプではありません。

しかしながら、個人で違いを生み出せるサイドアタッカーであり、機動力の高さでフィットすれば確実にアビスパの強力な武器になりうるタレントです。

ポルトガルのマリティモにも在籍経験があるミコルタですが、ここ数年は一時的に母国のデポルティボ・カリに所属した以外はメキシコリーグでプレーしています。

2016ー17シーズンの後期はハグアレス、2017−18シーズンの前期はプエブラでレギュラーとして出場しており、ポテンシャルとしてはJ1でも通用する能力の持ち主と考えていいでしょう。

特徴はディフェンスをワンステップでかわして突き抜ける、しなやかさとスピードを融合したドリブルです。そこから精度の高いクロスを上げることができ、またインサイドよりのポジションでもクオリティの高いプレーができます。

ゴール前の密集エリアで勝負するタイプではありませんが、逆サイドからのクロスに走り込んでダイレクトで合わせるようなゴールを決めることもできますし、流れによっては中央をワンツーで突破するようなプレーも可能です。

独特なゴールパフォーマンスが有名でワニのように匍匐前進をすることから「クロコダイル(スペイン語でCOCODRILO)」の通称・愛称で呼ばれています。ただ、相手を追いかける状況ではゴール後にパフォーマンスをせず、ボールを抱えてすぐセンターサークルに戻るなど、真面目な一面もあるようです。

1対1では躊躇なく仕掛けますが、メキシコの1部リーグでプレーしていただけあり、組み立て時にはシンプルに1タッチ、2タッチのパスもできますし、サイドバックもできる選手なので、ディフェンスも大きな不安はないでしょう。

基本的に右サイドの松田力がライバルになってきますが、高い身体能力を生かすべくファビオ・ペッキア監督が2トップの一角にすえる可能性もあります。先ほど点取り屋ではないと書きましたがポテンシャルは高い選手なのでJリーグの環境で”クロコダイル”という愛称さながらにゴールを仕留める能力を発揮しても不思議ではありません。どういう起用法になるか楽しみです。

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