サッカーの羅針盤

【U-20うぉっち】[斉藤光毅]全てを世界基準に

(Photo: Noriko NAGANO)

来月開幕のU-20W杯に向けて千葉県で3日間の合宿をおこなっている”影山ジャパン”。15日は午前と午後の二部練でチームの戦い方など、明日行われる全日本大学選抜とのトレーニングマッチに向けた確認を行った。

2001年生まれの”飛び級”で選出されている斉藤光毅は昨年のU-19アジア選手権で3得点をあげて世界行きに大きく貢献したが、2017年にはインドで行われたUー17W杯は主力の一人として期待されながら怪我で辞退になってしまった。

出られなくて悔しい思いをしてるので、今回は結果を残したいという気持ちはすごくあります

そう語る斉藤はJ2の横浜FCでJリーグ最年長記録を更新中の三浦知良と前線でコンビを組んでおり、「すごく偉大な人なので、その行動や言動の1つ1つを全て吸収して、自分のいいところにできたらすごくいいと思います。色々アドバイスももらってるのですごく刺激になってます」と語る。

また同じく横浜FCに所属する元日本代表の松井大輔からも海外生活の話をよく聞いているという。今回の大会がポーランドで行われることもあり、まさにポーランドでプレーしていた松井からどういう国か、またU-20W杯がどういう大会かアドバイスを受けたようだ。

そんな斉藤はJ2第7節の愛媛FC戦でプロ初ゴールを決めた。「そんなに変わったことはないですけど、周りの環境は少しずつ変わって来てるっちゃ変わって来てるので、そこに惑わされずに自分の信念を持ってやって行きたい」と斉藤は語る。

横浜FCではとにかく積極的に仕掛けてゴールを狙う姿勢が目立つ。代表でも「仕掛けられるところはしっかり仕掛けて自分の特徴を発揮して、相手の脅威になれるようにして行けたらいい」というが、もちろん世界大会は全て順調に行くことはない。

いい時間帯だけではないので、厳しい部分があるのは予想できてますし、そこをどうやって乗り越えて行くか、どうやってチームをいい方向に持って行くかは考えないと行けないと思いますし、そうやって練習でも意識してやって行きたいと思います

17歳という年齢ではあるが、常に世界基準を意識してトレーニングや試合に取り組んでいるという斉藤は「判断の早さとか全てにおいて世界基準に合わせてやって行きたい」と意気込む。

今回は同学年で生まれ的には1つ下の2002年生まれである西川潤(桐光学園)が入って来たが、もともと横浜F・マリノスジュニアユースの西川とは下の年代から刺激し合う良きライバルだ。フォーメーション練習では斉藤と西川で2トップを組んだ。

高め合っていける関係なのでそこはポジティブに」という斉藤。今回の合宿は外れたが久保建英とともに二人が”飛び級”で世界の舞台に並び立てるかにも注目だ。

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