【原点】宮吉拓実 Vol. 4 (最終話)[成長]
小学校3年生の宮吉拓実:上段左から4人目(堀越コーチ 写真提供)
京都サンガF.C.所属の宮吉拓実27歳、プロ13年目。
サンガでJリーグデビューしたのは16歳1ヶ月14日(J1リーグ史上2位の年少記録)。
これまでカターレ富山、サンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌でもプレーしてきたが、昨シーズン サンガに復帰し、Jリーグ通算200試合出場を愛するクラブで達成した。
サンガ下部組織で育ったことは知られているが、サッカーを始めたころはどうだったのか。
サッカー人生最初の指導者である恩師の堀越八輔氏(松庵小サッカークラブコーチ)が幼少期の宮吉拓実について初めて語る。
Vol. 4[成長]
拓実は16歳になったばかりでJ1リーグデビューを果たす。
サンガのホーム戦で、対戦相手はG大阪。後半27分、1-2のビハインドで期待を背負って出場すると、ファーストタッチでいきなり決定機を作った。
「彼の成長は本当に楽しみにしていて、ずっと追っかけて見てました。サンガでのデビュー戦は、フェルナンジーニョ(現ガイナーレ鳥取)と交代で入って、すごいスルーパスをアウトサイドで通して、林さん(林丈統)が豪快(ごうかい)に外したっていうのを楽しく見てました(笑)」※
※サンガユースに所属していた宮吉拓実は2種登録でトップチームに同行し、2008年9月21日、西京極でデビュー。16歳1ヶ月14日でのJ1リーグ出場は森本貴幸(現アビスパ福岡)に次ぐ歴代2位の年少記録となった。
「若いうちから活躍して、アンダー世代の日本代表にも選ばれていた。なのに、すごく謙虚(けんきょ)で礼儀(れいぎ)正しいじゃないですか。サポーターにも愛されて。 親御さんやサンガの教育がよかったんだなと思います。 中学3年生のときにU-17の日本代表合宿が東京のほうであって、その帰りに顔を出してくれたことがあった。それ以来、なかなか忙しくて会えないんですけど、たまに連絡をとっていて、何か恩返しできないかってことで、サンガの試合に招待してくれています」
昨シーズンも巣立ったクラブの子どもたちを試合観戦に招待した拓実(2019年6月2日 東京ヴェルディ戦 4-1○ @味スタ)。
「すごく優しく接してくれて、子たちはすごく喜んでましたね。OBにプロの選手がいるってことは子どもたちの刺激になる。目標になってますね」
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