【追憶】黒部光昭 第7話[移籍]
2003年1月1日、天皇杯決勝(京都―鹿島)で決勝ゴールを決め、チームを優勝へと導いた黒部光昭を覚えているだろうか。
2015年に15年間の選手生活を引退し、彼は今、選手から立場を変えて、富山で第二のサッカー人生を歩んでいる。
カターレ富山強化部長として、選手のスカウトに携わる彼だからこそ、選手時代を振り返って見えてくることがある。
第7話[移籍]
2005年、京都生え抜きの黒部がJ1のセレッソ大阪に移籍(レンタル)。
そして翌年には、浦和レッズに移籍(レンタル)した。
「セレッソではJ1で優勝争いの経験ができた。そのあとレッズに移籍してJ1で優勝できた」
浦和レッズはこの年、初のJリーグ優勝を果たし、天皇杯では連覇を達成した。
「レッズで優勝できたことはうれしかった。
だけど、そのとき俺はいちサッカー選手でしかなかった。
試合にほとんど出てないから、悔しい気持ちのほうが強かった。
選手をやってると幸せなことばっかりじゃない…
レッズで優勝したときに試合に出てたメンバーは、やっぱ、すげーメンバーだったなって、今は思えるけどね」
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