サッカーの羅針盤

【鹿島戦記】レオ・シルバ&荒木のホットラインだけではない。”ベストゴール”に導いた攻守のメカニズムに見るザーゴ鹿島の確かな向上

鹿島アントラーズは名古屋グランパスに1ー3で勝利。開幕戦からなかなか勝利のなかったチームはついに勝ち点を21まで伸ばしました。

世間的には勝者のメンタリティが復活した、内田篤人の引退が発奮材料になったといったことも言われます。それらの影響を否定する訳ではありませんが、ザーゴ監督が植えつけてきた再現性の高いサッカーのメカニズムが着実に組み上がってきた成果であることは間違いなさそうです。

今節のDAZNベストゴールでは名古屋戦で荒木遼太郎があげた2点目のゴールが”ベストゴール”に選ばれました。

高い位置でボールを奪ったところから稲垣祥のハードなタックルをかわして、レオ・シルバとの鮮やかなワンツーでペナルティエリア内のゴール右を突き、角度のあるところから決めたゴールは荒木とレオ・シルバの瞬間的なシンクロと高卒ルーキーの常識を覆すような荒木の冷静さと正確な技術無くして生まれなかったはずです。

しかし、このゴールシーンで見るべきものはそれだだけではありません。むしろ、その周囲で起きていた現象こそザーゴ監督が鹿島の選手たちに継続して植え付けているエッセンスでしょう。

少し時間を巻き戻したところから順に振り返ります。

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