サッカーの羅針盤

【維新の風】レノファの用いる3バックとプレーモデルの関係。なぜ1トップ2シャドーなのか?霜田正浩監督にガチ質問をぶつけてみた。

レノファ山口は松本山雅と2ー2で引き分けました。1ー1から後半アディショナルタイムにヘナンのこの日2得点目で勝ち越しに成功。しかし、最後の最後に松本が自陣FKからGK村山智彦のロングボールを塚川孝輝が押し込んで劇的な同点弾が生まれました。

「別のものが作用しているとすると僕の力ではどうしようもないが、跳ね返せるチームにしないといけない」

そう語るレノファの霜田正浩監督ですが、3試合目となる3バックに関して「元J1クラブ相手に、しっかりボールを握ることもできました」とビルドアップには手応えを感じているようです。要はそこからどうフィニッシュに持って行くか。

59%のボール支配率を記録しながら、同点の時間が長かった試合でシュート12本は多くないですし、ヘナンの2得点をのぞくシュートも枠に入れられていないので、フィニッシュの精度もさることながら、プロセスの質を上げて行く必要があります。

その前提になるところとして1トップ2シャドーと呼ばれる前の3人にウィングバックやボランチがどう関わって攻撃に厚みを付けるかが重要なわけですが、そもそもなぜ1トップ2シャドーなのか。左右ウィングを配置する3ー4ー3でない理由とそこに関係するメカニズムを霜田監督に解説してもらいました。

霜田正浩監督

ーー自分は松本山雅も継続的に試合を観たり、取材していて正直な評価として、現在レノファの方がクオリティで上回っていると思います。最後に点を取った取られたじゃなくて、本当はもっと早い段階で決めきるぐらいに持っていきたかったのでは?

勝つ時は偶然で勝つ時はありますけど、負けに偶然はないと思っていて、やっぱり失点した時には失点の原因があると言うことと、勝つには偶然も含めて運の良さも含めて、自分たちが取り組む姿勢だと思ってます。

やっぱり、あれだけボールを握りながらもシュート数がそれほど多くないとか、もうちょっとシュートで終わる、クロスを上げ切る、クロスのチャンスがあったけれども触られてしまうと、ほんのちょっとのクオリティなんですよね。個人の質に頼ることは僕の立場からはしたくない。

(残り 2180文字/全文: 3056文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ