サッカーの羅針盤

【フクロウの時報】駒井善成、ミシャへ届けたかった勝利に導くゴール。ミシャ札幌、10試合ぶりの勝利。

(全体練習後、シュート練習やる気満々の駒井善成)

 

7月26日の横浜F・マリノス戦からリーグ戦勝利がなく、毎試合プレッシャーが少しずつ重くのしかかっていた。

ホームでの浦和レッズ戦後には、ついにミシャ監督が「勝てていない状況に監督として非常に責任を感じている。私自身は与えられた仕事を全うするが、私をどうするかはクラブが考えること」と、自らの進退問題に触れた。

 

7月26()札幌 3-1 横浜FM

8月2()札幌 2-3 神戸●

8月8()清水 3-1 札幌●

8月15()札幌 1-6 川崎F●

8月19()札幌 1-1 大分●

8月26()横浜FM 4-1 札幌●

8月29()札幌 0-0 名古屋△

9月5()札幌 0-2 広島●

9月9()C大阪 2-0 札幌●

9月13()札幌 3-4 浦和●

9月16()鳥栖 0-2 札幌○

 

攻撃的にいく以上、そこで相手を上回っていくことが大事だが、決定的なプレーの1つ前のところで合わないところ、ポジションバランスが動いたところでボールを失ったとき、すぐに切り替える安定した守備対応が必要とされた。

ただ、あくまで札幌は点を取りに行くスタイルがベースにあり、強みであるため、しっかりと攻撃の質を上げながら、攻めきることによって失点のリスクも少なくなっていく。

(結果が出ない間、我慢し見守り続けたミシャ監督)

 

いずれの戦いも内容は悪くなかった。

ゴールだけが遠ざかっている中で、アグレッシブな攻撃的サッカーを貫き、自らの古巣対決となった浦和レッズ戦では、0-2からジェイの得点で同点に追いつくと、67分には、精度の高い福森晃斗のコーナーキックから勝ち越しゴールとなるオウンゴールが生まれ3-2とリード。スタジアムに訪れた観客を歓喜で飛び上がらせ、5000人弱とは思えないほどの興奮でスタジアムが沸いた。

 

勝利を予感させた試合も、その後に、槙野智章、柴戸海にゴールを奪われ敗戦した。

攻守の切り替わりが激しくなる熱戦の中での失点だったが、攻め切るところ、攻守の切り替わりのポジショニング、連携をさらに引き締める必要性を感じさせた失点でもあった。

ジェイの1点目は、クラブJ1ホーム通算200得点目というメモリアルゴールとなったが、ジェイは試合後「メモリアルゴールより勝利」という言葉を残し、悔しさを滲ませた。

 

中2日の過密日程でアウェイの鳥栖戦に挑んだ札幌。

 

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