サッカーの羅針盤

【湘南戦線】試合ごとに経験を積み重ねる谷晃生:勝たせるキーパーにならなければいけない

ガンバ大阪から期限付き移籍で湘南ベルマーレに加入したGK谷晃生は第6節以降、古巣ガンバとの試合をのぞく全ての試合に出ながら経験を蓄積しています。

次節は良質なアタッカーを揃える柏レイソルとの試合であり「前線にオルンガ選手もそうだし、江坂選手もそうだし、クリスティアーノ選手もそうだと思うんですけど、どっからでもシュートを狙ってくる」と谷も警戒します。

「試合の中での準備はいつも通りだと思いますけど、ディフェンスラインをもっともっとシビアにして、ロングボールも増えてくると思うので、自分のカバーリングも増やしていければ」

オルンガだけではなく「他にもいい選手がいる」という前提で準備して行く必要があると見ている谷は「1秒、1プレーが自分のものに全てなっていると思うので、こういう経験ができているというのは自分にとってより良くなっていると思いますけど、その中でもチームを勝たせていけるようにプレーしたい」と語ります。

谷選手にここまでの道のりと成長のビジョンを聞きました。

ーーここのところで新たに見えてきた部分、試合に出続けながらGKは皮膚感覚でアップデートしているところはあると思いますが、もともと頭で分かっていても、肌で感じた部分は?

試合を重ねるごとに課題が毎試合、毎試合出てくる中で、それを秋瀬してまた出てきた課題に修正して、いいところはどんどん伸ばして行くという中で一番大事なのは、ミスとかはもろんありますけど、ゲームの流れを読んでプレーするところが本当に試合に出てないと掴んでいくのが難しいところだと思うので、そこはGKというポジションでは非常に求められる能力なのかなと思います。

そこは少しずつ試合に出るにつれて、試合の流れを読んで、今どういうプレーが必要で、例えばもうちょっと自分がボールを持つ時に、キャッチする時に時間をかけて、味方が一旦リラックスじゃないですけど、ポジションにつく時間を作ってあげたりとか、責められてリウから流れを切るという意味でも、ロングボールで前に起点を作ったりというところを少しずつ自分もやれてきてはいるのかなと思います。

ーーボールがオンのところはDAZNでも見えるし、観察もできるんですけど、なかなかGKが映らないようなところでラインコントロールとか、もちろんコーチングもそうですけど、ボールがくる前の準備でさらに見えてきたとか、感覚が研ぎ澄まされてきたなというのはどうですか?

湘南は今結構ハイラインの守備を敷いていて、その中でここ何節かも狙われていると思うんですけど、背後のスペースだったりをより自分がカバーできる範囲を少しでも広げるためのポジショニングだったり、ディフェンスの位置を見て、相手の持ち方だったり、その選手の特徴を見ながら自分のポジショニングを変えて行くのも少しずつはできるようになってるののかなと思います。

ーーやっぱりGKってDAZNスーパーセーブみたいなのが目立つ中で、あれだけチャンピオンズリーグの決勝で止めていたノイアー選手が、グローブが汚れてないキーパーが一番すごいと言ってるぐらいなので、そういうところの、いざ来たら止めるというのは当然ですけど、そのグローブを汚さないこだわりは最近になってこれまでよりも見えてきたというのは出てきてますか?

キーパーやってて多分みんな思うと思うんですけど、やっぱり自分のところにボールが来なくて勝つのが一番いいと思うし、そのためには自分の声だったり、そういうゲームの流れを読んだプレーで、少しずつそういうところを減らしていけたらいいのかなと思いますけど、特に今とかは声も徹し、観客がいない中で、そういうところもよりできる部分だと思うので、そこは意識はしていきたいなと思います。

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