サッカーの羅針盤

【山雅探報】栃木戦に臨む柴田峡監督:自分たちの良さを出しつつ、相手のストロングに対しても、きちんと真っ向から戦う

*柴田峡監督より

先週、今年初めて雁金にみなさん抽選ではありましたけど、50名を試験的にやってみたいという話があり、改めて来ていただいて、さらに試合で6000人以上も入っていただいて、やっぱりこのクラブはこの方々で成り立っているなと痛感することができたので、練習は観にきていただける範囲で、どんどん公開していいよと話はしているところなんです。

ただコロナ禍で、体温を計らなくちゃいけないとか、少し離れて観ないといけないとか、そのために会社の人間が割かれる、それで会社の業務に支障をきたすようだとそれはそれで申し訳ないので、会社の方で協議してくださいと。こちらは見せられない練習以外の時は、とにかく来ていただければいいと思っているので。

来ていただく方たちにとっては若い子たちがここで全力でボールを追いかけているということは、この場所自体がパワースポットみたいなところはあると思うんですよね。実際そう言っていただけるので、そういう地域でのスポーツクラブのあり方、存在の必要性、存在価値みたいなことはもっともっと、今こういう時代だからこそ、我々を利用していただいて構わないと思うので。我々はピッチでとにかく100%のプレーをしていればそれだけで皆さんに元気になっていただけると。こんなにありがたい話はないので、そういう機会はどんどん作っていければなと思ってます。

 

 

松本山雅はレノファ山口に2−1で勝利しましたが、2−0になってからの進め方にかなり課題が残りました。次の栃木はどんどん前から激しく来るチームで、ある意味、肉弾戦が多くなることも覚悟する必要が出てきます。

そうした状況を見ながら、柴田峡監督が栃木戦を初め、今後の戦いにどういうプランを描いているのか聞きました。

ーー従来の山雅は栃木のような相手にも真っ向からぶつかって、なおかつ上回るチームでしたが、現在のチームは相手をかわしていくという両面を使いながらというところで、柴田監督が理想として山雅がこうなってほしいというイメージと、現在やれることの物差しをどう描きながら栃木戦を考えていますか?

やれること、やりたいことの理想像みたいなところはどの監督もみんな持ってると思います。ただ、こちらが主導権というか、サッカーというスポーツの特性上、90分主導権を握るっていうのは不可能なスポーツだと思うんですよね。そういう中で相手のストロングを出させるというか、向こうが出してくる時間帯も当然あると思うので。

向こうがストロングを出してきた時間帯にどう耐えられるのか、こちらがストロングを出す時間をどれだけ持てるのか。そういう意味では主導権をどこまで握れるかを理想とするのであれば、やっぱり7対3ぐらいではコンスタントに握っていけるような展開が理想だと。これが9対1というと極端なんですけどね。

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