サッカーの羅針盤

【古都の紫炎】100%失われた昇格の可能性。實好監督の言葉から考える要求の難しさ

京都サンガは甲府戦ピーター・ウタカのゴールで追い付き1ー1で引き分けましたが、J1昇格の可能性が100%なくなってしまいました。

ここまで京都サンガは14勝9分13敗という成績ですが、再開後になかなかチームの戦い方を安定させられなかったことが大きな”敗因”になったと考えられます。

中田一三前監督から引き継ぐ形でコーチから昇格した實好監督は選手の実績も豊富で、指導者としてもいろいろな戦術知識を持った監督であることは確かですが、その取捨や整理をしながら、どう噛み砕いて選手に伝え、トレーニングで植え付けて、試合で戦えるタフなチームにしていけるかという部分で、うまく安定させられなかったように見えました。

今年は新スタジアムが柿落としとなり、ピーター・ウタカたヨルディ・ヴァイスなど昇格を狙うチームにふさわしい補強もあった中での成績であり、そこに関しては「僕の不甲斐なさだけだと思います」と實好監督も認めますが、少し考えてしまうのはチームがただ結果を出して昇格すればいいのか、J1で戦えるチームを見通すのかという部分で、後者も頭に入れていたのではないかということです。

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