サッカーの羅針盤

【フクロウの時報】大企業を辞めてプロに。鳥栖と札幌で戦い抜いた早坂良太の“生き様”

 

早坂良太と石川直樹の今季限りの現役引退が発表された。

ふたりは共に35歳。

 

ホーム最終戦前日ミシャは「早坂と石川ふたりの選手にとっては、明日がホーム最後のゲーム。札幌での最後の試合で、勝利を全員でプレゼントしたい。いい形で送り出したい」とふたりへの思いを語った。

 

ミシャのふたりへの愛情は深い。

ミシャ「監督として、人間として、私が哲学として持っていることは、人間性を大切にすること。

ふたりはサッカー選手である前に、一人の人間として素晴らしい人間性をもち、非常に強い気持ちをもっている。

彼らは常にチームのことを考え、自分を犠牲にしてでもチームのために戦うという気持ちをもっている。その上で、必要な場面で、自らの力を発揮できるよう常に準備している。本当に素晴らしい選手。

彼らは自分の積んできたキャリアの中で若手にアドバイスを与えるし、私自身も彼らに非常に助けられた。

そんなふたりがキャリアを終えてチームを離れることは、残念で悲しい思いがある。

だからこそ、明日の勝利にかける思いは強い」

 

12月5日ホーム最終戦のあと、ふたり一緒に引退セレモニーが行われる。

早坂「これも縁なので、最後こういった形で一緒に終えられるというのはありがたいこと。共に戦ってきた仲間が一緒に終われるというのはすごいハッピーなことだと思う」

 

早坂が石川の引退の決意を聞いたのは、お風呂の中だったとか。

 

石川が引退の決断をチームの中で1番に伝えたのが早坂だった。

 

お風呂で、他の選手がいないことを確認し、

石川のほうから「今年で引退することにしたわ」と伝えると、

早坂のほうからも「実は俺もそのつもりで考えていた」というやりとりをしたという。

 

「最後まで自分らしくやりたい」という早坂。

 

早坂は、2008年に会社員としてHonda FCに入団し、JFLから当時J2のサガン鳥栖へ移籍し、J1へと着実に目標に向かって歩んできた。

そして、北海道コンサドーレ札幌でそのキャリアを終えることを決断した。

 

どんなサッカー人生だったのか。

引退記者会見ではこれまで関わってきた多くの記者が出席し、思い出深い話が語られた。

 

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