サッカーの羅針盤

【久保建英】デビュー戦に見る”ヘタフェ久保建英”の可能性

ラ·リーガ第18節:エルチェCF 1-3 ヘタフェCF

【出場日本人選手】

ヘタフェCF:久保建英(64~)

エルチェはリーグ戦においては、直近10試合勝ちが無い。ビジャレアルやレアル·マドリードといった強豪相手に引き分ける試合もありポジティブな要素が無いわけではないが、苦しいリーグ戦を戦っている。

ここまでの試合ではマルコーネをアンカーに置き、ワントップにボジェを置く4-1-4-1のシステムを多用していたが、今節はシステムを変更して4-4-2を採用した。守備的なマルコーネと、攻撃的なグティが中盤を形成し、回収したボールをすぐに前線に運ぶスピーディーなサッカーで勝利を狙う。

一方のヘタフェも、直近ではカディス戦のみしか勝ちが無く、昨シーズン程の勢いはない。状況を改善するために、冬のマーケットで積極的な補強に取り組んでいる。バルセロナからアレニャ、レアル·マドリからは久保をレンタルで獲得し、アタッカーを充実させることに成功した。

今節では早速、アレニャがインサイドハーフとして先発起用され、合流後間もない久保もベンチ入り。前線の四枚のアタッカーが流動的にポジションを入れ替えながら、相手守備陣を崩していくようなシステムだ。

【久保投入までの流れ】

エルチェは開始3分に、カウンターからグティのゴールで先制。その後も、ヘタフェの攻撃的な両SBの裏を狙ったロングボールを多用して隙を伺う。一方で、ビハインドを負ったヘタフェは、ストロングである幅を使った攻撃を展開。オリベラとククレジャの二人で左サイドを崩してのチャンスメイクが多くみられる。

序盤こそ片方のサイドのみでの攻撃が目立ったが、次第に逆サイドまで広く使った攻撃を展開できるようになった。38分の先制点のシーンでは、自陣の左サイドから中央に向かってボールを運ぶオリベラがエルチェ守備陣を寄せてから、アレニャを経由し、右サイドのポルティージョがフリーで折り返しのクロスを上げる形を創った。

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