【維新の風SP feat仙蹴塵記】ベガルタ番記者が語るレノファ渡邉晋の監督像【前編】:基本の型を徹底的にやって、そこからズラす
【維新の風スペシャル feat仙蹴塵記】ということでレノファ山口として最初のシーズンを迎える渡邉晋監督について、ベガルタ仙台で2014年から6シーズン動向を観続け、言葉を直接聞いてきたエルゴラッソのベガルタ番・板垣晴朗さんに話を聞きました。
なお板垣さんが責任編集しているタグマの「仙蹴塵記」にてベガルタ仙台・新加入選手の見解を河治が語るクロス対談となっています。
仙蹴塵記×サッカーの羅針盤 ベガルタ放談:「教えて!? 河治先生。仙台の新戦力はどんな人?」第1回
3回シリーズの前編をお届けします。中編は2月1日、後編は3日を予定。
河治
今まで板垣さんが観てきた渡邉晋の監督像、何年にどうというのはエルゴラとかでも色々と書かれていると思うので、ベースにある渡邉晋哲学じゃないけど、ベガルタで見せてきたサッカーは改めてレノファにどう落とし込まれていきそうかですね。
板垣
基本の立ち位置は、フォーメーションというよりは文字通りスターティングポジションなんですよね。そこからビルドアップで変わっていくなど、役割を変えながらどういう図形を描くかというイメージを作りながらやっていくタイプです。
河治
なるほど。
板垣
そういうタイプなので「レノファの今シーズンの予想フォーメーションを書いてください」と言われた時に担当記者は最初困るんじゃないですかね。去年のレノファは4ー2ー3ー1と4ー3ー3を併用したんでしたっけ。
河治
ええと、形はそうですね。ただ基本的な考え方として、もともと霜田正浩前監督は3年間通して3トップを生かす戦い方を固定してました。固定というのはフォーメーションじゃなくて、プレーモデルのイメージが4ー3ー3。要するに4ー4ー2を採用した時もサイドハーフのどちらかはウィングタイプ、もう一人はパサーという組み合わせで、いわゆる非対称の実質的4ー3ー3なんですよ。3バックを使った時期もあったけど、そこの根本は不変でした。
板垣
うん。
河治
4ー2ー3ー1になっている時でも同じで、3人のアタッカーがいる。3人がパスを出したりボールを運んだりして、その後ろかから攻守に絡んでいく選手という構図をプレーモデルのベースにしていましたね。それが晋さんになってどう変わっていくのかなというのが興味深くて、一応レノファは新監督をスカウティングする時にベースを生かしながら、さらに進化させられる人を探しているので。だから2年で昇格という目標設定になっているんだと思います。1年という欲張りはしなかったけど、3年ではなく2年と言っているのは”更地”にはならないということなのかなと。前体制を土台として生かしながら”晋カラー”を出していくんじゃないかと。
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