サッカーの羅針盤

無料公開【砂岩の魂】情熱の智将・金明輝が語る今シーズンのサガン鳥栖

2020シーズンは序盤戦で躓きながら巻き返して13位フィニッシュとなったサガン鳥栖。原川力や森下龍矢など複数の主力か抜け、大半の新戦力がJ1未経験の選手やユース上がりということもあり、概ね下馬評は高くないものの、それを覆すだけの自信と信念を気鋭の指揮官は持っているようです。

手応えはかなりまります」と金明輝監督は力強く語ります。

「引き継いでいるプレーモデルはあるので、1から伝えなくても選手たちが新加入の選手たちに伝えてくれる。新加入の選手も僕たちのやりたいことができる選手を強化の人たちが獲得してくれたので、マッチするのに時間が多くかからず、いいフィーリングでできているのでポジティブです」

・プラス要素

去年の戦い方プラス、足りなかった得点力、守備もそうですけど、ゴール前に入っていくスピード、パワーをより素早く攻め切る、そこにパスを送り込んでいく、進入していくことをチームで形にしていっている。

・新戦力

田代雅也は栃木のイメージを持っている方が多いと思いますけど、思いのほか器用で、僕たちのサッカーに十分フィットすると思います。飯野七聖は僕たちの求めるサイドバックをより具現化したような選手。守備の強度も高いですし、器用ですし、僕たちの補強ポイントでもあったので。心配してたんですけど、すごくフィットしてくれまてます。島川俊郎や仙頭啓矢が力あるのは分かっていたので、十二分にやってくれてます。個々のキャラクターがチームにとってプラスになっています。当然ファン・ソッコもそうです。

・キャラクター

今年来た選手はサッカーに対する姿勢があって、僕たちが目指しているサッカーの形を望んで来てくれた選手もいれば、こういうサッカーがしたいと残ってくれた選手もいる。サッカーに取り組む姿勢は僕がみてきた中ではトレーニング1つ取っても質が高く、チーム内の競争が起きているので楽しみで仕方がないです。

・キャプテン

クラブ、スタッフでみんなの意見を合わせて選びました。エドゥアルドをキャプテンに選出した理由としては日本で長く住んでるし、日本の文化だったり日本へのリスペクト、日本人の対応も十分に理解してくれているし、彼の戦う姿勢、勝利への執着心をチームにより還元して欲しいなと。去年の途中からゲームキャプテンとかにはしてたんですけど、チームとしても引き続き出してもらいながら、彼自身の成長も含めて、誰も異論なく彼をキャプテンに選出しました。

・左右シーズンとの違い

スピード感ですね。より走れるようになってますし、より判断が早くなってます。攻守においてスピード、全体的な判断、全てのスピードを上げることにトライしてますし、間違いなくそう言ったものをお見せできると思います。

・チームの若さ

本当にチーム自体も僕自身も会社自体も新たなトライをする1年だと思っています。J1にい続けて10年目になるこの年で、今までのやり方、今までのフェーズではないと、僕たちも新しい取り組みをやっている途中ですし、クラブ自体も新しい体制になりつつあって、そこから新たな形を探っている段階で、過去を生かすためにも、過去があるから僕たちが前に進めている状況を作りたい。その中で若手をしっかりと大事にするというのがチームのカラーになりつつあるんですけど、僕自身が若手偏重でゲームに出しているとか、若手を出したから負けていいですよとか、若手を使ってるから育成型ですよとかは一切考えていない。若手を出しながら勝つ、そのサイクルを続けることが本当の育成型クラブだと思っています。

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