サッカーの羅針盤

【トス研究・第7回】[vs鹿島]途中出場の小屋松の動き出しからビッグチャンス

サガン鳥栖は相馬直樹監督が就任してから負けなしだった鹿島アントラーズにホームで2−1と勝利。前半早々に松村優太のゴールで先制点を許したものの、前からプレッシャーをかける鹿島のディフェンスを突き崩して逆転勝利に結びつけました。

山下敬大の同点ゴールにつながった中野嘉大のクロスも見事でしたが、逆転劇の布石となったのは小屋松知哉の投入でした。その小屋松を起点とした79分の樋口雄太のゴールから遡る75分に作り出したビッグチャンスから鳥栖の狙いを探ります。

 

(河治銀河)

75分 途中出場の小屋松の動き出しからビッグチャンス

 

リーグ戦2試合連続ドロー中だった鳥栖は、監督交代から復調をみせる鹿島をホームに迎えた。立ち上がりこそ、互いに中盤でのボール奪取からサイド攻撃を試みる展開が続いた。しかし、13分に鹿島が素早いリスタートから松村が先制点を挙げると、鳥栖は前節とは対照的に1点を追いかけるゲームを強いられた。

中央を締める鹿島に対して、鳥栖は両サイドに振って効果的なクロスを狙う攻撃を試みる。飯野が緩急をつけてのドリブル突破からクロスを送るシーンなど、個人技を生かした意外性のある攻撃も見られたが、球際での強さを発揮する鹿島に対して、なかなかフィニッシュに持ち込めずに折り返しとなった。

だが狙いとしては悪くない中で、さらなる明確な狙いを鳥栖が見せたのが後半だった。立ち上がりには、中野嘉大のクロスのこぼれ球を山下が押し込む形で同点とすると、1点を争う戦いでの勝負強さを発揮する。

攻勢に転じた鳥栖の中でも突出した動きを見せていたのが、72分に投入された小屋松だ。逆転ゴールにも絡んだ小屋松だが、今回は75分の場面をとり上げたい。

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