サッカーの羅針盤

特別公開【ジュビロ磐田】伊藤洋輝ドイツへ:自分が結果残すことだけを考えていきたい

ジュビロ磐田の伊藤洋輝がシュトゥットガルトに期限付き移籍することになりました。

ずっと持っていた欧州挑戦の夢の第一歩ですが、昇格争いをしているシーズンの最中に重要戦力の一人を送り出す形になる鈴木秀人強化部長は「本人は海外移籍が夢だった。できれば叶えさせてあげたい。ポジティブなオファーが来たので承認した」と語ります。

「洋輝の夢もそうですけど、育成の選手が海外に移籍するのはメリット。昇格争いしている難しい時期でしたけど、送り出すことにしました」

ジュビロから世界へ。伊藤洋輝はこの挑戦をどう思い描いているのでしょうか。

 

伊藤洋輝

自分がずっと目指してきたというか、欧州は小さい頃から目指してきた場所だったので、迷わず僕は行くことを決めました。

僕はセカンドチームからスタートになると思うので、でも、その話があった時に迷わなかった。

行かなきゃ始まらないので。相談はしてないですけど、今までお世話になった方には連絡させてもらいました。

今回は遠征じゃないので、とにかく経験値とかよりも自分が結果残すことだけを考えていきたいと思っています。

J1昇格を目指す中でこのタイミングで抜けるのは申し訳ないですが、夢や目標を優先させてもらえた。残りの試合で、少しでも勝ち点を積み上げて貢献していければいい。

ドイツ語は全然分かんないので山田大記君と大津祐樹君に聞いて、挨拶程度はできるようにしたいと思います(笑)。

ブンデスリーガがレベルが高いってのは分かります。出来上がった選手が1部には多い。セカンドチームからのスタートでもチャンスをつかめば、すぐにトップチームに上がれる。まずは活躍すること、そこだけは意識したい。

海外挑戦は少し遅いくらいかなと思ってますけど、22歳でやっとチャンスが来たので、そのチャンスを自分自身がつかむだけ。行くだけで満足せず、より高いレベルにいければ。

正直なところ少し遅れてると思ってます。ただ、このタイミングでチャンスが来たので、あとは向こうで結果を残せるか。あとはもう1つ2つ高いところに行くためにシュトゥットガルト、チームのためにも自分のためにも結果を残すことですね。

ワールドカップは小さい頃からの夢だし、2018年にロシアに行った時も大会の大きさを現場で感じたので、あとは自分自身がそこに立つことを目標にやってきた。

これまでの自信とか、もう全て捨てていこうと思ってます。何も考えずに行きますと言うか、失うものはない。とにかく日々挑戦というか、毎日がチャレンジ。とにかく結果を残すこと。練習から自分の立ち位置を確立しないと。結果を残すところ。その中でストロングは左足。ドイツ人の選手にないところ。

レベルが分からないんで、なるべく早くつかんで、何が劣っているのかを自分の自信や強みを生かしていい影響を与えられたらいい。

前の(フベロ)監督が僕のことをセンターバックで使い始めて今もやってますし、欧州でもセンターバックとしてできたらいいこと。自分の本来やりたいポジションどうこうよりも、センターバックもやってよかった。使われたポジションでやっていきたい。

 

ーーUー20W杯の経験からイメージできることは?

あんまり覚えてないっていったらあれだけど、小さい頃から海外のサッカーを観ていたし、そこで活躍したい夢があったので。悔しさは経験しましたけど、外国人と毎日一緒に練習するとかはない。どのくらいのレベルかは分からないが、とにかく欧州で活躍します。

ーー向こうだと自己主張が日本よりかなり求められる?

もちろんチームスポーツ。僕も所属してチームに貢献することが必要。まず試合に出なければ貢献できない。まずポジションを勝ち取ることからのスタート。自分自身がチーム内で結果を残すことを考えていきたい。

ーー伊藤選手というと日本ではサイズで見られがちですが、すごくビジョンのある選手だと思います。ただ、向こうに行ったらデュエルとかで晒される部分が大きくなる?

J2ではフィジカル的に自信ありますが、ドイツでは普通以下だと思うので。その中で強みになるのはサッカー観。サッカーを知るってことではヤットさんから勉強になったこともあるし、日本人の良さを出しながら。ただ、デュエルの数字とかで結果が出てるので、数字に残るところを出さないといけない。

ーーシュトゥットガルトと言えば遠藤航選手が中盤に君臨していますが、トップチームに上がって活躍する指標になったりは?

僕はあまりシュトゥットガルトの試合観たことがないので。ただ昨日連絡をさせてもらって、結果を残している日本人選手が1人いれば馴染みやすいし、サッカーや生活の面も慣れていけると思う。

デュエル勝利数の1位とか数字が残る世界なので、結果を残すことを考えています。結果を残せば自分の立ち位置とか、より高いところに行ける。リアルなライバルになるかもしれないけど、日本人が一人いるのはありがたいこと。楽できる所はして、頼りに頼りまくってがんばります。笑

ーー本来なら東京五輪に出てというプラン?

それは思ってないですけど、2年前、3年前は東京オリンピックを目指してたし・・・諦めたと言ったらあれですけど、遅れてると思ってた。過去のことは忘れたと言うか、結果を残したらまた考えます。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ