サッカーの羅針盤

【維新の風】”レノファの板倉滉”は現れるか:J1クラブとしてから代表戦士を出す、渡邉晋監督が描く近未来像

東京五輪に臨む18人のメンバーが発表され、ベガルタ仙台時代に渡邉晋監督が指導した板倉滉(フローニンゲン)が選ばれました。一方でレノファ山口にも東京五輪世代の選手たちがおり、昨年まで期限付き移籍で所属していた高宇洋(新潟)も候補でしたが、森保一監督が考える現在のベストメンバーには入りませんでした。

2年でのJ1昇格を目指すレノファ山口がその目標を果たし、J1に定着すれば当然、3年後のパリ五輪で有力候補になる選手やレノファに所属したままA代表の候補になる選手も出てくるはず。渡邉晋監督もレノファ山口の成長を第一としながら、そうした選手がレノファ山口から出てくることを思い描いているようです。

ーー東京五輪のメンバーに板倉選手が選ばれて、彼はもうA代表の選手なので今更驚きはないですが、ただ、こういう大きな大会に節目で選ばれたことについてどう受け止めていますか?

純粋に日本のチームとして自国で開催されるオリンピックでどれぐらいの力を見せてくれるのか。それは滉に限らずオリンピックチームへの興味深さと、もしかしたらこの先の日本サッカーの進むべき方向というか、それはピッチで何が起きてるかじゃなくて、日本社会でサッカーというスポーツの価値がどのようなステージに上がっていくかが試されると思うんですよね。

森保監督がおっしゃってるような金メダルが取れれば、すごい追い風になってサッカーというスポーツがいろんな人に認知されて、人気も高まってくると思います。うまく結果が出なかった時にもしかしたらサッカー界が苦境に立たされるかもしれない。そういう大きいイベントだと思うんですよね。

サッカーというスポーツを取り巻く未来の試金石になると思いますし、その中に携わった選手が一人でもいることをすごく嬉しく思います。だから日本代表の試合を皆さんも観ると思いますし、自分も観ますけど、日本サッカーの未来がかかっているので全力で応援したいと思います。

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