サッカーの羅針盤

【パリ・ジャパン】内野貴史が田中碧から教わる川崎式”止めて蹴る”の大事さ:碧君に”教えてください”としつこく言っている

大岩剛監督が率いる”パリ・ジャパン”U−21日本代表はウズベキスタンで行われているUー23アジアカップでUAEに2−1の勝利をおさめました。

その2得点に絡んだのがドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフ に所属する内野貴史です。1点目は右のやや浅い位置から鈴木唯人のゴールをアシストしました。

決勝点となった2点目は前線を右に流れる藤尾翔太に縦パスを付けて、そのままボックスのニアに走り込んで細谷真大のゴールを演出しました。

内野と言えばデュッセルドルフで田中碧との”止めて蹴る”の動画が話題になっています。

もともと田中碧が川崎時代に習っていたトレーニングの1つで、出し手は必ず4つの狭く囲んだマーカーの中に出して、受け手はその範囲に止めるというのを繰り返す。シンプルですが、実際は非常に難易度の高いトレーニングであり、風間八宏前監督の時代から川崎のベースになっているものです。

ちなみに、アーセナルの冨安健洋もこの練習を取り入れています。こうした反復練習には賛否両論が出ますが、実戦に即したトレーニングばかりだと純粋にボールを触る回数が制限されること、そしてボールコントロールできていないと、いくら周りを見れても、狙い通りにプレーできないということになりがちです。

川崎の場合はここからさらに発展性のあるトレーニングで、ハーフターンなどを交えた”止めて蹴る”の応用編もありますが二人の様子を見ると、田中碧の方は4つのマーカーを付けて、内野の方はフリーですが、二人の”止めて蹴る”技術の差は一目瞭然です。

内野も決して技術の低い選手ではありませんが、これに関しては内野も自虐的に「俺、けっこうミスってましたね(笑)」と振り返ります。

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