「川崎フットボールアディクト」

【新体制発表会見】庄子春男GM「順応性という事を考えて、技術の高い選手を獲得していこうといういことを再優先に考えました」

庄子春男GMからは、今季の補強、下部組織についての説明が行われた。

 

syojisan
◯庄子春男GM
「みなさん、こんにちは。ただいま紹介いただきました庄子でございます。えー、今感じているのは、非常にやりにくくなったなと、こういう状況で話をするのは本当に非常にやりにくくなったなとは思っているんですが(武田社長がタモリさんのモノマネで笑いを取った後だけに)、まず本日こんなに多くのみなさんにお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。今年は社長から話がありましたように、チャンピオンシップを取る、という事を目標に戦ってまいります。ここにいる10名の新加入選手、非常に期待できる選手が入ってきたと思っていますので、今年は1試合でも多くみなさんに喜んでいただけるように。また、楽しんでいただけるように全力で戦ってまいりたいと思います。
早速ですが、今年のチーム強化と育成についてお話させていただきたいと思います。ここからはすみませんが、着席してお話させていただきます。

まず、今年のチーム強化についてですが、簡単にその流れや考え方などを含めてお話したいと思います。チームの強化というのは、毎年8月くらいから12月のシーズン終了時まで、試合を戦いながら監督とスカウトを含めて今、うちのチームに何が足りないのか。何が必要なのか。またどのポジションにどういったタイプの選手を置けばいいのか。何度も何度も話し合って、その方向性を決めていきます。それに年齢とか、そういったもののバランスを考えながら、強化の方に取り組んでいきます。
今年の強化ということについてですが、まず昨年を振り返ってみたいんですが、先ほど社長が話したのとちょっと重複する部分はありますが、ご存知のとおりリーグ終盤で、失速して最終的には6位という非常に悔しい結果に終わりました。あと、一歩というのが足りませんでした。リーグ終盤では主力選手がケガとか、疲労でコンディションが万全でないという状況の中で戦う状況になりました。チームの方も当然、ちょっと力が低下したかなと思っています。ただ、そういった状況を乗り切る力が無かったと、いうことだと思います。この反省を元に、シーズンを通して今年はしっかりと戦える選手層というものを重点に補強に取り組みました。
昨シーズン、考えて非常に感じたのは、うちのチームスタイルに順応して戦力として、戦えるまでには予想以上に時間が掛かるなという事をすごく感じました。ですから今年は少しでも早くチームに順応できる選手を獲得していこうという事を課題に掲げて、補強に取り組みました。ご存知の通りフロンターレのスタイルはゲームを支配して、しっかりとボールをつなぎながら相手を圧倒するというサッカーを追求しています。そこには判断だとか、予測だとか、ゲームを読む力。それから何よりも足元の技術も含めて高いレベルの技術が求められます。これらを考えながら、どのような選手を獲得していこうかということになるんですが、ここで選手を獲得するに当たってのポイントをお話しようと思います。

3つあると思います。ひとつは速い選手。スピードのある選手ですね。二つ目は技術のある選手です。三つ目は強い選手ですね。フィジカルだとか体だとか。そういったもの。何を優先していくのかということになってくるんですが、先ほど言いましたようにうちのスタイルというのは、ミスとかそういった事を少なくしようということで取り組んでいますので、その順応性という事を考えて、技術の高い選手を獲得していこうといういことを再優先に考えました。いくら速さがあっても、強さがあって、いい武器を持っていてもボールを失うようなミスがちょっと多いという状況が続けばですね、なかなか当然チームの連携にも絡めませんので、その辺を重視して取組みました。
その結果、ここにいる10名の選手が新しく加盟しました。ここにいる選手は技術だけでなく、速さや強さも当然高いレベルの選手たちで、このあと十分にレギュラー争いに挑めるメンバーじゃないかと思っています。
後ほど紹介があると思いますから詳しくは述べませんが、移籍選手では昨年J1で対戦しましたGKで、徳島から松井。DFで仙台から角田。中盤の選手で大宮から橋本。トップの選手でC大阪から杉本健勇。4選手。あとJ2から、J2ではありますが、昨年19得点ということで、得点ランク3位の成績だったんですが、松本から船山選手。あと、ブラジルから総合的になんでも優れているという選手なんですが、エウシーニョ選手。是非楽しみにしていただきたいと思います。
この選手たちが新戦力として加入します。またあの、新卒の方ですが、昨年特別指定選手として2試合出場しておりますので、その力はみなさんご存知かと思いますが、筑波大学から車屋選手。同じく筑波大学の方から攻撃的な選手として、中野が加入しています。
またこれも先ほどの社長の話と重複しますが、なんといっても嬉しい報告というのは三好と板倉。2名がうちのユースから昇格したということだと思います。2006年にクラブの生え抜き選手を育成していくという事を目的にして、川崎市のサッカー協会。地元のクラブチームの協力で、ジュニアチームというのを立ち上げたんですが、この二人はその一期生です。これまで積み上げてきた努力だとか苦労が実った結果かなと思っています。本当に地元の協力に非常に感謝したいと思います。
以上のように移籍で6名。新卒で4名。計10名が加入します。今年は例年以上に即戦力として、また将来のフロンターレを背負っていくような期待の若手が獲得できたと思っています。ぜひ、今後を期待していただきたいと思っています。

続きまして育成についてお話しいたします。先ほど紹介した三好、板倉に続く有望な若手選手が育ってきています。明日から宮崎の方にキャンプに行きますが、ユースからも3名参加する予定になっています。こういったトップチームとの交流も非常に大切だと我々考えておりますので、引き続きそういった機会を多く設けながら、トップチームへの昇格に向けてしっかり育成していきたいと思います。

最後に、今年は風間監督4年目を迎えます。攻撃的なスタイルを確立して、今年はどんどんどんどん進化していくと思います。15日からトレーニング開始していますが、みんな積極的に取り組んでいまして、非常に手応えを感じています。みなさんご心配かと思いますが、憲剛。憲剛も昨年手術したんですが、宮崎のキャンプの方からなんとか合流できるからという状況まで回復してきております。選手の方は昨年同様28名体制で臨みますが、シーズンを通して戦えるメンバーが揃ったかなと思っています。シーズン終了後には、ぜひみなさんと一緒に喜びを分かち合えるよう、全力を尽くして戦って参りますので、引き続きみなさんのご支援ご声援をお願い申し上げます。本日は本当にありがとうございました」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ