「川崎フットボールアディクト」

【キャンプレポート】綾町7日目・「課題が出た今季初戦ではあるが、悪くはない」

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相手は高校生ではあるが、30分ハーフで行われた1試合目が8−0。同じく2試合目が6−2と大量得点で今季最初の練習試合を終えた。試合後、風間八宏監督はまだ何か特定の収穫があるわけではないと話した上で「足りないものがたくさんある」と慢心を戒めるような発言をしている。というのも風間監督がこの試合を前に目標としていたのは「ミスをしない」ということ。そうした観点で見れば、この試合は満足行くレベルには達していなかったという。

この監督の考えはチーム内に浸透しており、選手たちは異口同音に「まだまだ」だという言葉を述べていた。

この一次合宿は、ある程度体を追い込んだ状態に持ち込む事を想定したもので、たとえば小林悠はチームメイトの動きから、体の重さを感じていたと話す。ただ、それにしても、前後半合わせて60分しかない試合の中で8点を奪えたのは収穫になるのだろうし、それを実現させた流動性の高い試合内容はこれからの可能性を感じさせるものだった。

ミスがあった以上、風間監督の表情は険しいままだったが、とはいえ大量8得点(2試合目の6得点を加えれば14得点)を決めた選手たちの戦いぶりに対し、風間監督は「もっと厳密にやっていかなければならない。ただ、最初にしたら悪くはない」と一定の評価を与えていた。

疲労が残る中、チームの形も定まらない中での練習試合で難しさはあった。課題も出ている。ただ、それでも大勝できたという試合結果については、評価できるのではないかと思う。

 

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