「川崎フットボールアディクト」

【J1 1st. 第7節 川崎vs甲府 レポート】天才的パサーとストライカーの瞬時のシンクロが甲府のゲームプランを破壊。J1ホーム通算100勝目を3-0のスコアで飾る

J1 1st. 第7節 川崎vs甲府
4月25日(土)(19:04KICKOFF/等々力/16,953人)
川崎 3-0 甲府

誰もが倒された小林悠に視線を送り「PKじゃないのか」と思った。間近にいた大久保嘉人ですらそう思って小林を見ていたのだから、観客がその場面に目を奪われていたとして不思議ではない。ところがそうした状況の中、一人冷静にプレーを続けていた選手がいた。中村憲剛だ。

倒されたように見える小林に視線を送る大久保に対し、その姿を認めるとためらいなくパスをつけた。

その瞬間について大久保は「あの時、本当にボールを見てなかった。悠の方を見てました。PKだと思って。で、憲剛さんを見たらもう出してたので。これはトラップしないといけないと思って。そこに集中しました」と振り返る。集中を途切らせていた大久保は、少しばかり難しくなった憲剛からのパスを素早くトラップすると、よどみない一連の動きでシュート。ポストに当たりながらもこれが決まる。天才的パサーと、生粋のゴールハンターとが見せた瞬間的な技術のシンクロが甲府のゴールを陥れた。すごいゴールだった。

(残り 2003文字/全文: 2471文字)

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