【J1 1st. 第11節 名古屋vs川崎 レポート】選手層の充実を感じさせるナイスゲーム。大久保嘉人の決定力と新井章太の奮闘により1-0で勝利(2853文字)
J1 1st. 第11節 名古屋vs川崎
5月10日(日)(13:04KICKOFF/豊田スタジアム/16,952人)
名古屋 0-1 川崎
ボゼッションはできていたが、最後の一押しが足りていないと感じた前半。フロンターレに必要なラストピースは、いわゆるトップ下のポジションに入り込むボランチの流動性なのではないかと考えていた。そう思っていたら、後半開始早々に、森谷賢太郎と大島僚太が交互に、まさにトップ下のポジションに顔を出しはじめ、攻撃に厚みが出始める。想定通りの展開に「やっぱりそうか」とひとりごちつつ、試合後のミックスゾーンにて、ハーフタイムにどんな指示があったのか聞いてみることにした。
ところが聞く選手、聞く選手、誰に聞いてもボランチの流動性についての指示について、そういうことはなかったという。たとえば船山貴之。
――後半、ボランチの二人が攻守の役割をはっきりさせていたように見えたんですが、あれはハーフタイムにそういう話があったんですかね?
「いや、ないです」
この時点で予定が狂ってしまっているのだが、引き続き聞いてみる。関係当事者の森谷賢太郎。
――後半に入って、大島選手との関係が整理されて、どちらかが前に出たら、どちらかが後ろに下がる、という動きができていたと思ったんですが、そこについては話は?
「いや、特には話してないですが、お互いに見ながらやっているというのはいつも有りますし、僚太も気が利く選手なので、オレが前に出たら僚太が守ってくれたり、そんなに話さなくてもお互いを見ながらできたと思います」
なるほど。森谷と大島はお互いのポジションを視野に入れつつ、連動した動きを見せていただけで、チームオーダーとして交互に動くよう言われていたわけではなかった。だとしたらなぜそういう動きが出せていたのか。その質問を大島にしてなるほどと思った。
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