「川崎フットボールアディクト」

【ナビスコ杯 GL 第5節 川崎vs山形 レポート】一定の手応えと、ベテランだよりの頼りなさと(2844文字)

ナビスコ杯 GL 第5節 川崎vs山形
5月20日(水)(19:03KICKOFF/等々力/10,435人)
川崎 1-1 山形

■コンセプトを徹底できていた山形
結果的に1-1で終えた試合後、車屋紳太郎はサポーターから「『最近勝ってない』と言われた」のだと明かし、改めて「優勝を目指すチームだということをもう一度思い出してまた明日からやりたいと思います」と反省した。悪いなら悪いなりに、やらなければならない。この試合はそれができなかった。

山形を率いる石崎信弘監督は試合後、「ナビスコということで、普段出ていない選手にチャンスを与えるという形と、疲れということを考えて少しメンバーを代えて対応しました」とメンバーの入れ替えについて説明。一方のフロンターレも、安柄俊や山本真希、橋本晃司が組むボランチコンビなど、これまでに出場の機会が少なかった選手が先発のピッチを踏み、試合に臨んでいた。

選手の入れ替えが行われていたという点で、つまりコンビネーションにばらつきが出る可能性があるという点で両チームの立ち位置は同じ。ただ、リーグ戦で両チームが見せてきたチームコンセプトを継続して出せていたのは、山形だった。

理由を推定するに、構築と破壊と、コンビネーションの親和性の違いが出たということが言えるのかもしれない。攻撃は繊細な積み木細工のようなもので、一段積み誤れば、ゼロから組み直しとなる。ゼロ、つまりイーブンボールで終わればいい方で、ボールロストしてしまえば、相手からボールを奪い返す必要が生じるため、ある意味マイナスからのスタートになるという言い方もできる。

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