「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】粘り強く、コツコツと

IMG_3928

クラブハウス建設のため、麻生でのスクール生はトップチームの選手たちが練習している芝のグラウンドで練習をしている。そういうこともあり、トップチームの取材をしている視界に、ちびっ子たちが目に入ってくる。

最近気になっていたのが、スクールの子どもたちの輪の中に思うように入れずに気後れしてしまうちびっ子の存在だった。お父さんに促され、ピッチに降りようとするのだが、恥ずかしいのか、なかなか一歩が踏み出せない。以前には、同級生たちがその子を呼びに行くという微笑ましい行動も目にしたが、それでも混じることができずにいた。

そんなちびっ子が、今日コーチに連れられてピッチに降りた。正確には、嫌がるところを抱えられ降ろされた、と表現するべきなのだが、しばらくベンチで泣いているように見えたその子が、最後にはミニゲームの中に入ってボールを追いかけられるようにまでなっていて、粘り強さの大事さを痛感した。

コーチはベンチに座り泣いているように見えるちびっ子に粘り強く話しかけ、まずはボールを手で投げるところから始め、ミニゲームの中に手をつないで入らせ、最後は手を離して自分の意志でゲームに参加させていた。

サッカーを教えるというのは、それぞれの子どもごとに個人差があるからこそ難しいのだが、コーチはその難しさと向き合い、一人の子どもに同年代の子どもたちと一緒にボールを蹴ることの楽しさを教えていた。ちょっとした感動を覚えた場面だった。

粘り強く、コツコツとやり続けることに似ているのが、ケガからの治癒の過程であろう。治療中の選手たちの話を聞いていると、とにかく「コツコツ」と積み上げていくことの大事さが語られる。ぼく自身が、コツコツできていないこともあり、コツコツやらねばと、気持ちを新たにさせてもらった。

それにしても、スクールのコーチさん、ファインプレーでした。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ