【J1 2nd. 第1節 川崎vsFC東京 レポート】先発復帰の中村憲剛がもたらした流動性が試合の流れを作り、練習通りのプレーがゴールを生む(2497文字)
J1 2nd. 第1節 川崎vsFC東京
7月11日(土)(18:30KICKOFF/等々力/23,793人)
川崎 2-0 FC東京
■練習の成果が現れた先制点
左サイドをえぐった小宮山尊信がどのようなボールを上げるのか、考えた。普通のチームなら中央に浮き球のクロスが入る場面だ。
その瞬間を思い出しても、小宮山しか思い出せない。悪い癖だとは思いつつ、ボールホルダーに視線が釘付けになっていたからだ。今まさにFC東京の守備を切り裂き、決定機が作られたのだからそれも仕方なかった。その小宮山からグラウンダーのマイナスクロスが出て、初めて視線をボールの先へと移すと、そこにエウシーニョが走りこんでくるところだった。左サイドバックから、右のウィングにラストパスが入る。エウシーニョは右足の外側をうまく合わせ、柔らかくゴールにパスした。スタジアムを埋める大歓声には似つかわしくない繊細な二つの連続したプレーで、試合は動いた。
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