【コラム】黙して語らず、前を目指す(1724文字)
■縦パス
フロンターレの試合ばかりを見ていると麻痺してくる感覚がある。それが”前にボールを運べて当然”というもの。
フロンターレがマイボールを敵陣に運びこむ際、必ず出てくる状況として、ボール保持者の前に相手選手が壁のように立ちはだかるというものがある。その相手選手の裏で、フロンターレの選手がボールを要求するのだが、ごく一般的な感覚からしてそのパスコースは完全に塞がれていてバックパスしか選択肢がないように思える。
ところがそんな場面ですらフロンターレの選手は、相手選手の足が届かないぎりぎりのコースを狙いパスを通して行く。そういうサッカーを当たり前に見せられてきたこともあり、ボールを保持する選手の前に、味方選手が何人か居るような状況が訪れた場合、フロンターレのサッカーを見続けている人は、前へのパスを期待するようになる。
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