【J1 2nd. 第10節 甲府vs川崎 レポート】田坂祐介、小林悠の活躍で快勝。フロンターレが甲府の追撃を振り切る(1755文字)
見ていて楽しくなる立ち上がりだった。前半開始早々の3分に、大久保嘉人が放ったミドルシュートが惜しい弾道を描くと、そこから始まるフロンターレの攻撃は、可能性が伝わるものだった。
連敗中の試合との違いは、ボールが前に運ばれていたという点。相手の守備ブロックの手前でノッキングを起こす事無く、意図を持って選手たちがポジションを取り、それによって甲府ゴールに向けてボールは運ばれた。ゴールのニオイがする攻撃に見えた。
試合を通じて存在感を示したのが田坂祐介。相手に囲まれた狭い局面でもボールを引き出すと、相手のプレスを軽快なターンでかわして前を向き、甲府の急所を突く動きを見せた。
こうしたプレーについて田坂自身は「(パスを)入れてくれれば。タイミングが合えばスペースが無くても背負ってる(相手選手をブロックする)と出て来られないので」と述べ、相手選手の届かないところに息の合ったパスが入っていたとの印象を口にする。今までであれば、相手ブロックの中での崩しについては、大久保ばかりが目立っていたが、ここに田坂が加わることで、相手はより的を絞りにくくなった形だ。存在感を示した田坂のプレーに加え、この日、フロンターレが手にしたもう一つの攻撃オプションが小林悠だった。
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