「川崎フットボールアディクト」

【J1 2nd. 第12節 新潟vs川崎 レポート】先制される展開にも慌てず動じず、相手のサッカーを見極めて逆転勝利。鬼門を突破して勝ち点3を手にした(3309文字)

■冷静な状況分析
新潟の攻守の要であるレオ・シルバのいやらしさはもちろんのこと、彼と組んでフロンターレに圧力を掛けてきた佐藤優平とのボランチセットは、脅威に見えていた。出足の鋭い守備にフロンターレは苦しめられ、中盤は窮屈に見えた。

フロンターレは前半の立ち上がりにチャンスを作る幸先の良い入りを見せる。しかしその直後の6分に不運な形で先制点を奪われており、難しい試合を覚悟せざるを得なかった。ところがピッチ上の選手たちは、そんな試合展開であっても、やれるとの自信を深めていたという。

74分に小林悠が決めた逆転ゴールのきっかけを作った大島僚太の言葉を借りると、そこには論理的な判断があったようだ。

・まず「攻撃になった時に相手のプレッシャーが来てる分、前の3枚(のFW)にはスペースがある」状態だったということ。
・そこでフロンターレの選手は「(新潟の)ディフェンスとボランチの間が開く分、入れられる」と判断し、タテにパスを供給。
・ところが、そうすることで前方での展開が「ちょっとスピードが上がった」状態になっていった。
・それが「相手の前への力がより増すことに」繋がってしまったのだと振り返る。

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