「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】Jリーグ史上、最も成功した移籍。大久保嘉人

3年連続得点王という偉業やJ1リーグ通算記録更新に向け、スパートしてきた大久保嘉人のフロンターレでの得点ペースが異常です。

先日のG大阪戦では、得点王を争う宇佐美貴史の目前で2ゴール。得点記録を21点と伸ばすと同時に自身二度目のJリーグ年間20得点を記録しています。

また、中山雅史さんが持つJ1リーグの得点記録である157点にあと3点と迫っているのは周知の通り。17日のアウェイでの広島戦は、通算156点の佐藤寿人との直接対決ということもあり、またTBSによる地上波放送(関東ローカル)が行われるということで注目のカードとなります。

幾つかの得点記録の達成が期待される大久保ですが、前述のとおりフロンターレへの加入後の得点ペースが異常です。

フロンターレに加入したのが2013年のこと。この時点で大久保のJ1通算得点記録は89点でした。ちなみに89点を奪うまでの試合出場数は241試合
出場時間数は18,543分シュート数は604本でした。

つまりフロンターレへの加入以前は

1試合あたりのゴール数は0.369。ざっくり、3試合に1点のペース。
1点を奪うのに要したシュート数は6.79本。
208.3分に1点という記録です。

これがフロンターレへの加入後に激増します。
2015年のセカンドステージ第13節(年間では30試合)終了時点での数字ですが94試合で65点を記録

試合出場時間は8445分

シュート数は284本。

つまり、フロンターレへの加入後は

1試合あたり0.69点
1点を奪うのに要したシュート数は4.37本
129.9分に1点。

と、すさまじい決定力を示しています。

歴代の得点記録選手の中で、100点を超えた選手の記録のうち、1試合あたりの最多得点記録はウェズレイの0.571点というもの。この記録を遥かに上回る数値を叩き出しています。

これだけの才能を復活させた移籍は稀でしょうし、過去のJリーグの歴史を振り返っても、最も成功した移籍だと言っていいと思います。

そんな訳で、この大久保嘉人を擁するフロンターレが、広島に乗り込む試合は、リーグ戦の順位と共に、大久保の個人記録にも注目して見ると面白いと思います。

■おまけ

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