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「川崎フットボールアディクト」

【麻生レポート】9月攻勢を影で支えた小林悠の声かけ(前編)

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■9月攻勢
停滞していた8月から一転。9月に入り、フロンターレが反撃を開始している。公式戦で連勝記録を伸ばしており、リーグ戦と天皇杯でのタイトルを狙っている。

この好調さを表層的な視点で説明すれば、田坂祐介、小林悠の戦線への復帰と、中野嘉大の先発への定着がポイントだと言える。たとえば田坂は、極端にスペースがないエリアでも、ボールロストを恐れること無く顔を出し、パスを引き出して攻撃の組み立てに参加。名古屋戦で見せたような技巧的な足技を織り交ぜつつ攻撃に絡んだ。

小林がフロンターレにもたらす戦術的効果は、相手最終ライン裏への飛び出しにある。直近のG大阪戦でも、中野からのスルーパスに反応し、際どく飛び出してGKとの1対1に持ち込む場面が見られた。あのような際どい飛び出しは対戦チームの最終ラインに恐怖を与え、重心を後ろにかけさせる効果がある。それによって守備ブロックのプレスが緩み、スペースが生まれる。

ポジションは一列下になるが、レナトが移籍した後の左サイドに、ドリブルで仕掛けられる中野嘉大が入り、使えるメドが立ったことも9月逆襲を下支えする要因の一つであろう。

と、9月攻勢を彼らのトップチームへの融合で説明する言葉は説得力を持つ。ただ、取材をするうちに、フロンターレの逆襲を実現させたもう一つの重要な要素が見えてきた。それが声がけだ。

■雰囲気を作る
「すごくいい声が試合中も出てます。以前の悪い時は、失点するとみんな下を向いたりというのがあったんですが、今はみんなから『点を取り返すぞ』という気持ちが出ている。本当に試合中にいいチーム、雰囲気になってきたなというのは、やってて感じますね」と話す小林悠は、チームの雰囲気が壊れなかったからこそ、G大阪戦で3-3に追いつかれた後も、チームは下を向くことが無かったと明言する。

「その時もぼくはすごくみんなに声を掛けてたし、みんなからも『大丈夫だ。やれるやれる』という感じの雰囲気が出ていたので心配してませんでした」

試合中に声がけする事自体はそう珍しいことではない。ただ、その声がけがチームにいい影響をもたらしているのだと話す小林の自信が気になったので、その訳を聞いてみた。すると、ある日の数人の選手での集まりについて教えてくれた。

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