「川崎フットボールアディクト」

【J1 2nd. 第14節 広島vs川崎 レポート】負けた気はしないが、結果は敗戦。悔やまれる一敗を喫した

■攻め続けた前半
いつでもズバズバと本音を口にする大久保嘉人の言葉なだけに真実味がある。

「悪いサッカーはしてないので、どんな形でも勝てるように、やっていきたいと思います」

そう。フロンターレは悪くはなかった。勝負には負けてしまったが、内容では広島を圧倒していた。

「絶対に勝つのだ」との強い気持ちで臨んだ広島戦は、立ち上がりから広島を圧倒する展開となる。フロンターレが分厚く攻めこみ、広島は自陣に釘付けになった。ゴール前に人数を掛けて守る広島に対し、フロンターレの攻撃陣はお構いなしに攻め続けた。

「(相手の守備は)関係無かった」と話す中村憲剛は、「オレと僚太のところに、森崎カズと青山がぐんぐん来てたから、その背中を取って(行こう)と、(大久保嘉人や田坂祐介に)ひと声かけて」攻撃を組み立てていたという。

大久保、田坂の両者を筆頭に、フロンターレの選手たちは、広島の選手が密集するゴール前で、当たり前にボールを引き出し、前を向いた。自信を持ってボールを保持することで、背後の選手がフォローアップし、さらにパスコースを作り出す。フロンターレがボールを持ち続け、広島が耐える、という時間帯が続いた。

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