「川崎フットボールアディクト」

【J1 2nd. 第15節 川崎vs横浜FM レポート】ゴール前に蓋をされて得点できず。また警戒していたFKから失点し敗戦

■守備固めの横浜FM
横浜を取材する友人から「確かにうちはつまらないサッカーだったけど、フロンターレには決定機はあったっけか?」と言われ、記憶を辿る必要に迫られた。飯倉大樹がキャッチしたシュートのほとんどは、ペナルティエリア外からのものでコースもほぼ正面からのものばかり。可能性を感じさせてくれた少ないシュートの一つが、前半45+3分に中野嘉大がドリブルで持ち込み放ったシュート。角度のないところからのもので左外側にそれる結果に。また後半75分にも車屋紳太郎が角度のないところからシュートに行くが、飯倉のファインセーブに阻まれてゴールを奪えなかった。

ボールを持っていたという感覚とは裏腹に、無得点で終わった試合は最後まで守り通されたというものになる。フロンターレを相手に無失点試合を完遂した横浜FMは、とにかく守備戦術を徹底させていた。無理に前から追いかけず、とにかく自陣深いところで守備ブロックを構築してフロンターレを待ち構えた。最終ラインはペナルティエリアのすぐ外側で布陣し、ワントップの伊藤翔はセンターサークルよりも自陣側に立っていた。

トップ下の中村俊輔がボランチの間にポジションを落とし、ボールをコントロールする。中央に枚数を掛けてがっちり守る一方、サイドにわざとスペースを作り、そこにボールを運ばせるような試合運びに見えた。そんな横浜FMについて谷口彰悟は「(中を固め、サイドに出させようという意図について)それは、感じてました」と話す。ただ「サイドは、特に嘉大とかは1対1は強いですし、どんどん仕掛けて、という話もしてた」とも話す。

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