「川崎フットボールアディクト」

【コラム】ファーストリアクションに関してのダブルスタンダード

パスコースがあっただけに、少々無理したようにも思ったが、と同時に上手いプレーだとも思った。ボールを保持しつつわざと相手選手の進路を塞ぐようにドリブルする。ボールホルダーを中心に全てのプレーが作られていくサッカーにおいては、この状況は大久保嘉人が圧倒的に有利な場面だった。この時、マークについていたアデミウソンには二つの選択肢が用意されていた。一つは大久保嘉人のドリブルを見過ごすこと。もう一つはファール覚悟で守備するということ。

アデミウソンは、ドリブルする大久保嘉人を見送ることを良しとせず、ファール覚悟で止めに入った。転ぶ大久保は、その直前にも軽く接触されていたこともあって怒り気味にアデミウソンに突っかかる。アドレナリンが分泌されている試合中のサッカー選手にとっては、ファールでプレーを止められた直後は頭に血がのぼるのは普通に起きる現象だ。

(残り 1554文字/全文: 1926文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ