2016年02月11日 9時30分　
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2月10日は午後練習の取材をお休みして、名古屋対鳥栖の練習試合を取材しました。

名古屋は最終ラインからパスをつなぐサッカーを目指しているようでしたが、最終ラインの新加入選手にミスが多く、思うように試合を組み立てられず。かなり難しそうだな、という印象を受けました。

一方の鳥栖は新任のマッシモ・フィッカデンティ監督が守備から入るサッカーを展開しており、谷口博之が入る最終ラインが手堅い試合運びを演出していて特徴がよく出ていたように思います。

改めてフロンターレのサッカーとの違いを感じた次第です。

そんな試合は45分、30分、45分という形式で行われましたが、3本目の45分に楠神順平が出場していました。

今季から鳥栖に移籍した楠神は、聞けば監督からはボールをシンプルにはたくよう指示されているようで、持ち味のドリブルは基本的に封印せざるを得ないようです。ただ試合の流れの中ではドリブルも見せており、ボールロストすることなくボールを前に運び、局面に変化を与えていました。

そんな楠神に試合後に話を聞きました。楠神は鳥栖での練習について「サッカー人生の中で一番走ってますね」と苦笑い（フィッカデンティ監督は練習でとにかく走らせるそうです）。持ち味のドリブルについては「ちょっとずつでも自分の良さを認めてもらって使ってもらえるよう頑張ってます」と話してくれました。

今まで走りの練習はあまりしていなかったことを踏まえつつ「走ってなかっただけに、そうやって走れるようになることでまた新しい自分が見えてくるかもしれないので、そういう意味でも頑張りどころですね」と前向きでした。

堅守で相手を無得点に抑えつつ、鳥栖が1点を先制するような場面で試合終盤に出てこられると、本当に嫌な選手だと思います。

鳥栖に加入した今季はフロンターレと対戦する機会も考えられますし、どんな使われ方をするのかおっかなびっくりで見てみたいところです。そのためにもまずはプレースタイルをフィッカデンティ監督に認めてもらい、メンバー入りを目指してもらいたいところです。

久しぶりに話を聞きましたが、元気そうでした。

（取材・文／江藤高志）

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